棟朝銀河選手を応援 リオ五輪トランポリン日本代表

投稿者: カテゴリー: 文化 オン 2016年7月12日
母校の谷戸第2小

母校の西東京市谷戸第2小の〝宝・自慢″ 棟朝選手

 リオ五輪トランポリン競技に出場する棟朝銀河選手は7月4日、母校の西東京市谷戸第二小学校を訪れ、壮行会が行われた。棟朝選手は華麗な演技を披露し、子どもたちと一緒に給食を食べるなど交流した。4日に引き続き8日には、同市の市役所で決意表明した。

 棟朝選手は西東京市出身、慶應義塾所属。小学校2年生からトランポリンを始め、2010年ユースオリンピック(シンガポール)銅メダル獲得。高校2年生で難度点日本記録を樹立し、2013年大学1年生で日本人初の18点台を記録。2015年、世界選手権で日本人史上7人目のファイナル進出(8位)を果たし、リオ五輪出場権を獲得した。今年2016年は上海ワールドカップ銅メダル。全日本年齢別選手権大会オープンの部で優勝し、初の日本一となった。

 トランポリン競技は、トランポリンの上で10種目の技を連続して行い、演技点、難度点、跳躍点の合計点数で順位を競う。

 4日、2時間目が始まる9時30分頃、棟朝選手が会場の体育館に登場。全校生徒約540人と関係者が大きな拍手で出迎えた。棟朝選手は「ここまで頑張れたのは、トランポリンが好きでたまらなかったから。自分の好きなことを見つけて、夢に向かって頑張ってほしい」と挨拶した。その後、選手側で用意した大型の競技用トランポリンで、ジャンプや回転、ひねりを入れた本格的な演技を見せた。体育館の天井に届きそうな高さまでジャンプすると、会場から歓声が沸き起こった。

 児童の代表が「オリンピックでは、今日のように素敵でカッコいいトランポリンの演技を見せてください。応援しています」と激励して、花束と寄せ書きした応援フラッグを手渡し、谷戸2小の校歌を歌ってプレゼント。最後に応援団長の掛け声に合わせてみんなでエールを贈った。

 今回の企画は、3年生の総合的な学習の時間を活用して実施したもので、「地域、谷戸2小の〝宝・自慢″を探す」という単元で、棟朝選手を応援することに決めた。

 

 

 壮行会後に行われたのは、棟朝選手直伝のトランポリンの体験指導。3年生全クラスの児童を対象に、代表の6人がジャンプの仕方、止め方などを習った。体験した児童は「止めるのが難しかったけど、楽しかった」と満足そうな笑顔を見せていた。

 その後、棟朝選手は3年生の各教室を回り、子どもたちの質問に答えた。「谷戸2小ではどんな遊具で遊んでいましたか」「好きだった給食は」などと聞かれると、棟朝選手は「鉄棒とか、雲(うん)梯(てい)で遊んでいたかな」「〝ジャンボ餃子″が好きだった」と懐かしそうに笑った。給食は3年2組の児童と一緒。子どもたちは棟朝選手を囲んで楽しい時間を過ごした。

 8日の西東京市長表敬訪問は、スーツ姿で来庁。丸山浩一市長が「大会では最大のパフォーマンスを見せていただければと思います。頑張って」と激励すると、棟朝選手は、「自分の持ち味は難度点だと思うので、特に決勝戦では攻めたててメダルをとって来られたらと思います」と決意を述べた。

 リオ五輪トランポリン競技男子個人は、8月13日(土)翌午前2時頃行われる。
(柿本珠枝)

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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