丸山市長が実績と公約発表 西東京市長選出馬

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2017年1月19日

実績と公約を語る丸山浩一市長(後援会事務所)

 西東京市の市長選挙(1月29日告示、2月5日投票)に再選出馬する丸山浩一市長(69)が1月19日、市内田無町4丁目の後援会事務所で記者会見を開き、これまでの実績と選挙公約を明らかにした。団体役員の杉山昭吉氏(67)が16日に無所属で立候補を表明し、2氏の対立点が明らかになった。

 丸山市長は「4年前の公約は50項目あった」と話した上で、「第4次行財政改革を前倒しでスタートし、この間約30億円の財政効果をあげた」と述べ、「厳しい財政事情のなかで選択と集中で市政運営を進めた」と言葉を継いだ。
 保険・医療・福祉、健康分野の実績ではWHO健康都市連合の加盟を筆頭に、がん検診受診率の向上、在宅療養推進センターの開設などを挙げ、子育て支援、教育環境の充実、将来を見すえた行財政運営の分野では、保育園の待機児童対策の推進、子どものいじめ・虐待防止で「西東京ルール」の確立、コンビニでの証明書発行のほか、庁舎統合方針の確定などを挙げた。
 このほか、下野谷遺跡の国史跡指定、自治会、町内会の活性化や南部地域協力ネットワークの設立、はなバス第4ルーtの拡充、ひばりヶ丘駅周辺のまちづくり、田無駅南口広場整備の取り組みなどの実績を満遍なく取り上げた。

 今回は、健康応援都市の実現、子育て・教育環境の充実、住み慣れた地域で暮らせるまちづくり、将来見通しを踏まえた自立的な市政運営など4分野の下に「48項目の公約を作成した」と説明した。

 丸山市長は無所属で出馬するが、自民党からすでに推薦を得ており「公明党からは本日午前中に推薦していただいた。連合東京(日本労働組合総連合会東京都連合会)にも推薦してもらい、民進党西東京にも推薦依頼を出している」と語った。

 

筆問に答える丸山市長(後援会事務所)

 

 質問は直截だった。最初の記者は「対立候補は庁舎統合方針、保谷庁舎の取り壊しも田無庁舎市民広場に建設予定の仮庁舎にも反対、丸山市長は市民意見を聞く前に方針を決めてしまう、と主張しているが、反論してほしい」と丸山市長にぶつけた。

 丸山市長は「いまの質問を聞いて、そういう声もあるのかと思った」とひとまず受け、「市長になった2015年に年内に庁舎統合方針決定の申し送りを受けた。しかし基金の積み立てもなく、議論を重ねてやっと暫定方策をまとめ、積み立て制度も作った。熊本地震の被災地を視察して、市民、職員の安全ため、老朽化した保谷庁舎を放置できないと考えた」と保谷庁舎の取り壊しと田無庁舎敷地への再配置を説明した。

 市民参加問題では「市民説明会やパブリックコメント、市民まつりでのアンケート調査、無作為抽出で市民の意見を求めるなど職員とともに努力してきた。市民の声を聞かないで一方的に決めたとはまったく思っていない」と強く反論した。

 「田無と保谷の壁はあるのか」との問いに対し、「合併から十年以上経って、新たに移住してきた市民も多くなってきた。田無と保谷のいいところを継続して市政に取り込んで行きたい。ただいろんな問題が各論に入ると、やはり壁の見えるときがある」と述べ、「しかし決められない政治では困る。決めるべき時は決める。あとは市民の判断に任せたい」と話した。

 前回市長選の投票率が過去最低だったとの指摘には「投票率が低いのはとっても気になる。38-39%はほしいところだが、40%を超えるのは難しいかもしれない」と弱気だった。合併直後の第1回市長選は49.64%を記録したが、以降は低落を続け、第2回(2005年)45.69%、第3回(2009年)37.19%、前回第4回(2013年)は36.93%だった。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・西東京市長選挙 投票日は2月5日(日曜日)午前7時~午後8時 告示日1月29日(西東京市Web
・西東京市長選挙候補者別得票数(西東京市Web

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丸山市長が実績と公約発表 西東京市長選出馬」への1件のフィードバック

  1. 1

    丸山市長はすでに自民党推薦を得ていました。確認が不十分でした。読者、関係者のみなさまにお詫びして訂正します。(編集部)

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