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最優秀作品賞に佐野大監督「徒花の季節に」 西東京市民映画祭2017 自主制作映画コンペ

By in 芸術・スポーツ on 2017年11月22日

受賞者、審査員らが記念写真

 若手映画作家を発掘する「西東京市民映画祭2017 第16回自主制作映画コンペティション」の本選会と授賞式が11月18日、保谷こもれびホールで開かれ、各賞が発表された。入選14作品(短編映画)の中から、最優秀作品賞は「徒花あだばなの季節に」が選ばれ、受賞した佐野まさる監督が驚きを隠せない表情で壇上に上がった。

 この作品は、ヴァイオリンを弾く女子高生とピアノを弾く女子高生がふとした出会いから、季節をめぐり、音楽を通して一期一会の関係を結ぶが、最後は全てが夢だったか、と思わせる内容(約17分)。情緒的に感覚に訴えかける映像演出、繰り返しの視聴にも耐えられる映像強度を心がけて仕上げたという。

 

審査委員長の篠原監督からトロフィーを受け取る最優秀作品賞の佐野大さん

挨拶する佐野さん

 

 佐野さんは日本大学芸術学部を経て東京芸術大学で学び、現在は大学院に在籍している。授賞式では、「想定していなかったのでびっくりしました。制作期間の約1年間は辛いことがいっぱいあったので、受賞できて本当に嬉しい。脚本を書いてくれた友人には40回ほど書き直してもらいました。感謝しています」と目を潤ませた。

 審査委員長には映画監督の篠原哲雄さん、副委員長に映画評論家の野村正昭さんを迎えた。

 最後の講評で篠原監督は「審査の基準は、テーマ、映像の構築力、俳優に対する演出力、監督のセンス、鮮度、作品の強さなどです。最優秀作品は、テーマが見出しにくかったものの、映像全てに計算が行き届き、映像と音の強度が優れた作品だ」と話した。

 同コンペティションは、保谷こもれびホールで市民名画座を開く「西東京シネマ倶楽部」代表の山本恵司さんが、映画を通して町おこしをしたいとの思いから企画した。今年は、全国から139作品の応募があった。本選では入選14作品を上映し、本選審査員、シネマ倶楽部メンバー、市民審査員が審査。17の賞が用意された。

 

映画「徒花の季節に」から頂戴(西東京市民映画祭事務局提供)

 

 山本さんは、「今年は今まで以上にレベルの高い作品が集まったと思います。大学生の入選作品が多かったのも特徴。篠原監督が温かい目で熱心に審査講評してくださり、充実した本選会になりました。今後は更に地域に根差した映画会にしていきたい」と話していた。

▽その他の賞は次の通り。括弧内は監督。
優秀作品賞・第2位「ロープウェイ」(高橋良多)
優秀作品賞・第3位「コロッケとヘソクリ」(米谷志緒)

観客グランプリ賞「アパートメントコンプレックス」(山村もみ夫)

特別賞・シネマ倶楽部特別賞「ロープウェイ」(高橋良多)
特別賞・アニメ優秀作品賞「おおみそか」(西村有理)
特別賞・西東京市長賞「おしゃぶり。」(黒田航大)
特別賞・西東京市議会議長賞「グリーングリーン」(廣田亮平)
特別賞・西東京商工会会長賞「PARADISE」(大澤健太郎)
特別賞・東町商栄会会長賞「AUTUMN OF WOMAN」(川崎僚)

ASA学生賞「ゆきのやど」(松隆祐也)、「徒花あだばなの季節に」(佐野大)

奨励賞・西東京市公民館館長賞「I’m your daughter」(草苅勲)
奨励賞・毎日新聞西東京賞「アパートメントコンプレックス」(山村もみ夫)
奨励賞・日本ビデオデスクス賞「CRYING BITCH」(津野励木)
奨励賞・東町商栄会会長賞「悪辣なるままに」(成國英範)
奨励賞・FM西東京賞「キミの夏、聞いたよ」(稲垣壮洋)
奨励賞・J:com西東京賞「コロッケとヘソクリ」(米谷志緒)
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・西東京市民映画祭2017 自主制作映画コンペ(HP

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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