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最優秀作品賞に鈴木郁也監督「閃光」 第18回西東京自主制作映画コンペ

By in 芸術・文化 on 2019年11月17日

前列左から最優秀賞作品賞の鈴木郁也さん、丸山浩一西東京市長、審査委員長の篠原哲雄監督、映画祭実行委員会の八谷京子委員長(保谷こもれびホール)

 若手映画作家に光を当てる「西東京市民映画祭2019 自主映画制作コンペティション」の本選会と表彰式が11月16日、西東京市の保谷こもれびホールで開かれた。最優秀賞作品賞は、いじめに立ち向かう女子生徒を鮮やかな映像で描いた鈴木郁也ふみやさん(25)の監督作品「閃光」が選ばれた。西東京商工会長賞(技術賞)も同時受賞した。

 審査委員長の映画監督、篠原哲雄さんは受賞作について「いじめは身近にあり、どう立ち向かうかは永遠のテーマだ。この作品は(トイレで)水を掛けられる場面を省略して、足元を写したり濡れた体操着を乾かしたりするシーンに、監督のセンスを感じた。子どものころ兄と遊んだ鉄砲ごっこを仮想して反撃する精神もいい。次を感じさせる」と講評した。

 

最優秀賞作品賞を受賞し、挨拶する鈴木郁也さん

 

 鈴木さんは受賞の挨拶で「素晴らしい作品が多かった中で選ばれたのは光栄です。これからも映像制作に精進したい」と話した。
 鈴木さんは愛知県安城市出身。東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科を卒業後、東京のCM制作会社のプランナー、ディレクターとして勤務。この日が25歳の誕生日だった。

 優秀作品賞は3作品。子育ての悩みを描き、予選で最高得票を獲得した「次は何に生まれましょうか」(野本梢監督)、清掃会社の職場で生まれた恋の行方を描く「見えない、光」(高橋良多監督)、妊娠中の女性が優生保護法がまだ生きていた時代にタイムスリップする「Motherhood」(萬野達郎監督)だった。
 映画制作をあきらめない中年男性を取り上げた「ストレスフルスイング」(山村もみ夫。監督)は観客の投票で選ばれる観客グランプリ賞と西東京市長賞をダブル受賞した。

 開会の冒頭に挨拶した実行委員長の八谷京子さんは、審査委員長を長らく務めて今年2月に亡くなった西東京市在住の佐藤純彌監督を偲びながら「私たちが選んだ13作品は調和と個性を備え、観客を引き付ける魅力ある作品ばかりです。ここにいる初々しい監督たちをぜひ、これからも応援していただきたい」と述べた。

 

若手映画作家への支援を呼び掛ける実行委員長の八谷京子さん

 

 自主制作映画コンペは西東京市民映画祭の一環として開かれ、今年18回目。運営は西東京シネマ倶楽部(山本恵司代表)が担っている。20分以内の短編作品を全国から募集し、今年は99作が集まった。一次予選で30作に絞られ、9月の最終予選会で13作品の入賞が決まり、この日の本選会でホール上映された。

 この映画祭は2000年の保谷シネマクラブ主催「こもれび市民映画祭」が始まり。翌2001年に旧保谷市と田無市が合併して西東京市となり、西東京市民映画祭と改称して開催した。2002年に自主制作映画コンペを併せて開き、若手映画作家の登竜門の一つとして知られるようになった。審査委員を務める映画監督の福山功起さんは最優秀作品賞を2度受賞している。
(北嶋孝)

 表彰結果は次の通り。

 

【関連情報】
・西東京市民映画祭2019 第18回自主制作映画コンペティション(西東京シネマ倶楽部

 

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