ビール片手に意見交換 西東京空き家会議公開会合
市民の立場で空き家対策を進める「西東京空き家会議」は[2018年]2月26日、同市内の工務店、岡庭建設のモデルルームR-ecoハウスで、「中央線な人から見た西東京市ならではの空き家利活用」というちょっと風変わりなタイトルの会合を開いた。「中央線デザインネットワーク」のプロジェクトなどを手掛ける萩原修さんの講演のほか、座談会も開かれ、参加者約30人がビールを片手に和やかに意見交換した。(写真は、ビールで乾杯。中央手前が講師の萩原さん、西東京空き家会議の若尾さん=右、同会議の中村さん=中央奥)(モデルルームR-ecoハウス))
講演会に先立ち同空き家会議代表の若尾健太郎さんは、「この会議では、空き家、空き店舗を活用したい人へ、アイデアを提案するためのノウハウを蓄積しています。今回は講義を公開して、利活用を実践する人から事例を聞いて、ざっくばらんにつっこんだ質問もできたらと思います」と挨拶した。
萩原さんは、サラリーマン生活を経て独立。日用品、住宅、雑誌など多種多様な企画、プロジェクトなどを手掛けている。先代から継いだ「つくし文具店」の店主で、明星大学デザイン学部教授。著書に「9坪の家」などがある。
当日萩原さんは、自ら建坪9坪の家を建て、住むまでの経過を書いた「9坪の家」やつくし文具店などの紹介をした後、同ネットワークが進める中央線沿線で運営する地域拠点作りの事例などについて話した。
同ネットワークは、地元の建築家やデザイナーなどが、東京駅から高尾駅までの中央線32駅の近くにある空き店舗を中心に各拠点を作り、地域をつないで活性化のきっかけにしようと始めた試み。10箇所目の拠点を完成させた。
この内5つの拠点が紹介された。第1号の国立本店は、本をテーマとした居場所。30人から40人のメンバーが毎月約3000円から4000円の家賃光熱費を負担して運営している。萩原さんは「儲かりはしないけど自分の持ち出しはなくなった」と話す。
拠点「国分寺さんち」は、約20坪のスペースを複数で共有するシェアオフィス。デザイン学科を置く大学が多い立地を生かして、デザインを生かした仕事をテーマに地域活性化を目指している。
日野にある「マルヒノ」は、元スナックを改修して日本酒にこだわったバーとして利活用している。
萩原さんは「どれだけ人間関係を作れるかが拠点つくりのポイントだと思っています」と語った。
講演のあとビールで乾杯。パンも用意され、座談会が始まった。
まずは若尾さんが「空き家空き店舗活用で、理解ある大家さんにはどうしたら出会えるか」と質問すると、萩原さんは「物件を持っている若手の大家さんが利活用するのが一番。まちの中心人物に空き家などを貸すと活性化につながる。こういう人を探して一緒に進めるのもいい」と答えた。
また「西武新宿線の空き家活用だったら、どのようなテーマにするとよいか」という質問に、萩原さんは「地域にはないけど、あったらいいものを探してはどうか。町が変わるかも」と話した。
リラックスした雰囲気の中、来場者を交えて遣り取りは続いた。
会合を終えた若尾さんは「空き家対策のヒントがたくさんありました。黒字運営は可能なのかなど具体的な話を聞くことができました。同会議が空き家の相談窓口になりうるのか、具体的に示していきたい」と意欲を見せた。
(柿本珠枝)
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・西東京空き家会議(facebook)
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