東久留米市長に並木克巳氏再選 桜木善生氏に2,340票差

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2017年12月25日

 任期満了に伴う東久留米市長選は12月24日に投開票され、現職で自民、公明推薦の並木克巳氏(48)=無所属=が1万8,847票を獲得して再選された。対立候補の社会、共産、自由推薦の前市議桜木善生氏(67)=無所属新=は1万6,507票となり、差は2,340票だった。投票率は37.05%となって前回(2013年12月)を2.50ポイント上回った。

 

待機児童ゼロ、民間活力によるまちづくりを訴えた並木克巳氏(12月23日、西武池袋線東久留米駅西口)

 並木氏は保育所定員を増やした結果、この数年100人前後だった待機児童数は今春67人になり、来年4月にはゼロ実現を目指す、と訴えた。桜木氏が私立保育園民間化の見直しを主張したのに対し、民間保育は園児1人当たり71万円となり、市の負担は抑えられるなどと反論。市の借金に当たる市債をこの4年間で約43億円削減するなど行財政改革を進めたなどと実績を強調した。

 

「市民が主役」の市政を訴えた桜木善生氏(12月23日、東久留米駅西口)

 

 桜木氏は公立保育園廃止方針を見直すほか、10月から実施された家庭ごみ有料化では、隣接市より割高なごみ袋の値下げなどを主張。市民に負担増を求めて財政健全化を追求するのは本末転倒で、バランスの取れた予算の使い方にするなどと訴えたが、及ばなかった。

 

 並木陣営は地元選出の木原誠二衆議院議員が選挙対策本部長を務め、選挙運動最終日は林芳正文部科学大臣、中川雅治環境大臣が応援に駆けつけたるなど「勝っても負けても僅差」と引き締めて運動を展開した。

 市民主導で市長候補に推された桜木氏は社会、共産、自由の各党から推薦を得たほか、菅直人元首相、立憲党民主の末松義規衆院議員、自由党の山本太郎共同代表、社会党の福島瑞穂元党首らが応援に駆けつけた。

 

市長選、市議補欠選の開票会場となったスポーツセンター

 

 同市議会補欠選挙(欠員2人)も市長選と同時に行われ、新人の細川雅代氏(47)=無所属、自民推薦=1万4,221票、新人の北村龍太氏(30)=共産=1万2,487票を獲得して当選した。引間太一氏(33)は7,770票だった。
(北嶋孝)

 

▽東久留米市長選挙開票結果
 当選    18,847 並木克巳 無所属新
       16,507 桜木善生 無所属新

▽東久留米市議会議員補欠選挙開票結果
 当選    14,221 細川雅代 無所属新
 当選    12,487 北村龍太 共産
        7,770 引間太一 無所属新

【関連リンク】
・東久留米市長選挙・東久留米市議会議員補欠選挙開票結果(東久留米市

北嶋孝
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