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中学生が企画運営の「夢★未来講演会」 職場体験や西東京市の未来を語る

By in 市政・議会, 子育て・教育 on 2019年1月30日

中学生が職場体験や夢を語る(保谷こもれびホール)

 中学生が自分たちで企画、運営する「夢★未来講演会」が1月26日、西東京市の保谷こもれびホールで開かれた。市内9中学校の生徒会が力を合わせ、職場体験で学んだ仕事や社会の厳しさとおもしろさ、自分たちが考える西東京市の未来などを次々に発表した。

 この講演会は、昨年に続いて2回目。キャリア教育の一環として中学生の職業観や倫理観の育成を狙って西東京市教育委員会が枠組みを提供。9校の生徒会が企画や運営、役割分担、発表準備、広報などをテレビ会議などで話し合いながら進めた。壇上で発表した学校、司会や進行係などサポートに回った学校もあった。

 冒頭、挨拶に立った木村俊二教育長は「参加した中学生のみなさんが、将来の夢を実現するために何ができるか、大切なことは何か、具体的に考える機会になることを願っています」と話した。

 第1部は職場体験学習の発表から始まった。
 農園に出掛けた田無第三中の男子生徒は、「行き先が農園に決まったときはおもしろくなかった」けれども、「野菜の収穫や袋詰めの作業は思っていたより楽しかった」と述べ、市内の農家がこの5年で42戸も減るなどの現状を指摘した上で、若い人たちを呼び込めるように「農業生産法人形式を取り入れるべきだ」と魅力ある都市農業のあり方を提言した。

 

農園で汗を流す

保育園で子どもと一緒

 

 保育園に出掛けた同校の女子生徒も「保育士さんは子どもと遊んでいるだけ」と思っていたら、「実際は子どもが眠っている間も休む間もなく働いていた」と驚き、「保育士さんの苦労のおかげで子どもが安心して通えている」と知った。

 明保中は昨年9月中旬の3日間、販売、飲食、保育、福祉、美容などの職場で生徒が体験学習した。事後アンケートで「将来を考えた」60%、「どちらかといえば考えた」39%とほとんどの生徒が自分の将来を考えるきっけになった、と発表した。

 衣料販売の売り場に立った女子生徒は、スタッフが衣服を売るだけでなく、店の掃除なども率先実行している姿に「驚いた」。「お客さんの満足のために笑顔で接客している」姿も記憶に残り、「働いているお父さん、お母さんの大変さも分かった」と話した。
 生花店で働いた女子生徒は花に水をやり、色合いを考えて花束を作るのが大変だった。しかし「お客様から感謝の言葉をいただくと、仕事のやりがいを感じる。貴重な体験だった」と語った。

 田無第一中と青嵐中の生徒は「私たちが暮らす街 西東京の未来」のテーマで発表した。

 

わが街の未来を考える

 田無第一中の発表は、小学校時代に農園を借りて作物を育てたり、スポーツ施設で水泳や体操に挑戦した思い出を話しながら、自然の恵みを大切に、地域の交流施設の意義と役割を説いた。

 青嵐中の生徒たちは公共施設の現状を伝えた。「市内の公共施設は197ある」と述べた上で、公民館、下野谷遺跡、学童クラブ、地域包括支援センターの役割と活動を紹介した。特に公民館を取り上げ、「高齢者だけでなく青少年対象の講座などが開かれていて、中学生も参加出来る講座や幅広い年代層が参加出来る環境が整っている」と指摘。「こういう場と伝統を、生徒会を通じて広めたい。公共施設を利用し、地域交流を盛んにしていきたい」と語った。

 柳沢中とひばりが丘中は「私たちの夢」を取り上げた。
 柳沢中の女子生徒が「考えることの出来る人になりたい」と話し、相手を考え自分を振り返り、前向きな努力を重ねるためにも「会議や討論の場が大切」と関係と交流の必要を説いた。

 男子生徒は「サッカー選手になるのが夢」と切り出した。Jリーグの試合を見て感動したのが始まりだった。サッカークラブに入り、フットサルで技術を磨き、試合になれば勝ちにこだわる。「プロのサッカー選手は人一倍努力した者だけがなれる」と思い、頑張っているいまを伝えた。

 ひばりが丘中の生徒は祖母と一緒にお店に行ったとき、店員が熱心に話を聞いてくれた体験を基に、「心打たれる体験を通して人は大きく成長する」と言い、市民の人生を豊かになるために、体験を伝え合う「お話会」を提言した。

 初々しい心が社会と触れ、確かな言葉で体験が綴られると、学校と地域をつなぐ回路が開けてくる-。そんな発表の続く45分間だった。

 

会場を巻き込んで熱いエールを送る我武者羅應援團

 

 第2部は、プロの応援団として活動する「我武者羅應援團」の3人が登場した。詰め襟の学生服を着込み、会場を巻き込んで飛んだり跳ねたり語ったり。失敗や挫折の実体験をじっくり語り、それでも起ち上がる自身の経験を披露する。応援団スタイルの熱いエールが生徒たちに送られた。

 

講演会のチラシ(クリックで拡大)

 

 会場には市立中学校9校の生徒のほか、教職員席、市民席、市議会議員席が用意され、会場はほぼ埋まった。市教育委員会によると、この日は約500人が参加した。
(北嶋孝)

 

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2 thoughts on “中学生が企画運営の「夢★未来講演会」 職場体験や西東京市の未来を語る

  1. 富沢木實
    1

    行きたかったのですが、他の用事があり、残念だったので、記事を読み、感じを掴めました。良い試みですね。

    • 2

      各校ごとに発表形式が微妙に違いました。それもまた特徴なのでしょう。アクセントにもなりました。そんな気がします。(北嶋)

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