女性管理職5割に向けワーキングチーム発足へ 小平市の小林洋子新市長が就任会見
4月4日の小平市長選で初当選した小林洋子新市長が4月12日、市役所で就任会見を開き、選挙で掲げた「市役所の女性管理職5割達成」に向けてワーキングチームを発足させる意向を明らかにした。(写真は、会見する小林洋子新市長)
会見冒頭、小林市長は「女性の支持を受けて」当選したことを強調。市役所における部長、課長という女性管理職の育成は小林正則前市長が「十分実現できなかった」として4期16年の市政の反省点の一つとして挙げていた課題だった。
前市長の継承と発展を表明していた小林新市長は会見で、重点施策の一つとして掲げていた「女性関連・ジェンダー平等施策の推進」の具体案「女性管理職の5割達成」に向けて、市職員と有識者、計8人前後からなるワーキングチームを今年度中に発足させることを表明。「具体的にどう進めるかを話し合ってもらい、来年度中には方向性を出したい」と語った。
やはり重点施策の「防災・減災」では「女性目線の避難所運営」の具体的なプランとして「最初から女性エリア、男性エリア、家族エリアといったすみ分けのスペースを確保し、更衣室や授乳室の設置などに配慮した避難所を設けたい」と述べた。
ジェンダー平等をめぐっては、札幌地裁が同性婚を認めないのは違憲とする初の判断を3月17日示した。一方で同性カップルを行政が公に認める「パートナーシップ制度」を導入する自治体が相次いでおり、小林市長は「(制度導入を定める)条例についてはぜひしっかりと検討していきたい」と話した。
(片岡義博)
【筆者略歴】
片岡義博(かたおか・よしひろ)
1962年生まれ。共同通信社文化部記者として演劇、論壇などを担当。2007年フリーに。小平市在住。
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