白梅、紅梅が次々開花 小金井公園で「うめまつり」
小金井公園で春の到来を告げる「第17回うめまつり」が2月16日に始まった。快晴でもまだ肌寒いお天気のもと、人々が可憐な梅の花と香りを楽しんだ。
梅林は江戸東京たてもの園の前にあり、道を挟んで6つのエリアに二十数種、100本弱の白梅、紅梅からなる。
ゆるやかな起伏のある梅林を散策しているのは、カメラを手にした子ども連れや中年の夫婦。乳母車やペットの子犬を引く姿も。「梅林ガイド」のチラシを見ながら歩いたり、ボランティアスタッフによるガイドに耳を傾けたりしている来園者も見られた。
この時期は梅林全体の半分ほどが開花しており、鴛鴦や白加賀など早咲きの梅が見ごろ。全体の見ごろはこれからとなり、遅咲きだと4月に入っても鑑賞できるという。黄色のロウバイ(蝋梅)が強い香を放っていたが、これはロウバイ科に属し、バラ科の梅とは系統的には異なるという。
梅林内に設けられた特設会場は赤毛氈と朱色の和傘が映え、お茶を点てる野点や琴・三味線の演奏、書道や水引(祝儀袋などにかける帯紐)作りの体験教室など、野外で日本の伝統文化を味わう趣向が凝らされていた。このほか大道芸人が独楽や和傘を使った芸で喝采を浴び、物産展や出店も催しを盛り上げていた。
うめまつりは17日まで。24日まで「四季の花まつり『冬』」と題して「公園お散歩ラリー」などの催しが行われる。
(片岡義博)
【関連リンク】
・『第17回小金井公園うめまつり』&四季の花まつり(東京都)
・「~冬の催し~うめまつり & 四季の花まつり【冬】」(小金井公園)
【筆者略歴】
片岡義博(かたおか・よしひろ)
1962年生まれ。共同通信社記者から2007年フリーに。小平市在住。嘉悦大学非常勤講師(現代社会とメディア)。
(Visited 850 times, 2 visits today)