ソメイヨシノの開花はまだか 西東京いこいの森公園のサクラ
東京・靖国神社のサクラが開花した、と気象庁が発表したのが3月21日。西東京いこいの森公園のサクラはどうか。24日午後、公園を回った。ソメイヨシノ(染井吉野)はつぼみが膨らんでいても開花に届かない木がほとんど。カンザクラ(寒桜)は散り始め。カワヅザクラ(河津桜)は花がしぼみ、若葉が枝先に顔を出していた。
いこいの森公園を管理している西東京の公園・西武パートナーズが発行した「桜マップ」によると、公園には20種類以上、100本以上のサクラがある。谷戸小学校沿いのエントランスにカワヅザクラとソメイヨシノが交互に植えられている。カワヅザクラは葉桜になったが、ソメイヨシノは木によって少し差が出る。花を付けている枝はまれで、ほとんどは、膨らんだつぼみが鈴なりの状態だった。
園内に入ると、右手のヤエベニシダレ(八重紅枝垂)は2、3分咲き。長く垂れた枝々に、花のつぼみが寄せ合うように固まって風に揺れている。隣のカンザクラ(寒桜)やオオカンザクラ(大寒桜)は満開が過ぎ、花びらが風に舞っていた。
通路の反対側、スケート広場沿いのショウゲツ(松月)やタオヤメ(手弱女)などは、つぼみを固く閉じている。春の陽気はまだ届いていない。
やがてバーベキューコーナーが見える。椅子とテーブルの周りに立ちながら談笑する大人たち、周りを走り回る子どもの姿が見えてくる。ベビーカーや小さなテントも。すぐ脇にカワヅザクラの枝に濃いピンクがこんもり咲いている。ソメイヨシノはつぼみのままだった。
原っぱ広場をぐるりと回ると、こぶしやユキヤナギの真っ白な花々が目に飛び込んでくる。花の春。季節の香りを胸いっぱい吸い込む人びとが広場と通路に溢れていた。
(北嶋孝)
【関連リンク】
・東京・靖国神社で桜開花 平年よりも5日早く(ウェザーニュース)
・市内お花見マップ(西東京市Web)