いまが見ごろのツツジ1万本 練馬つつじフェスタ賑わう
練馬区の10商店会が4月29日、第5回「練馬つつじフェスタ」を開催した。主会場となった平成つつじ公園には約6000種、1万本のツツジが咲き誇り、小学生の写生会や、子どもたちに風船、サワガニを贈るイベントも。模擬店に並ぶ家族連れも多く、絵を描く親子や花を撮るお年寄りらも集まって会場はごった返した。
練馬区立平成つつじ公園は1994年(平成6年)に開園した。約8600平方メートルの園内は「区の花」のツツジがいっぱい。久留米市の世界つつじセンターの協力で珍しいツツジが揃った。特に新品種「練馬の鏡」は有名。花は一重で淡い丹紅色。区のホームページは「明るく上品で、ほのぼのとした暖かさを持つ現代久留米ツツジの名花」と紹介している。
園内には、絵筆を手に画用紙に向かう子どもの姿が目に付く。花を大きく描いたり、緑の葉っぱを細かに写したり。見かねて絵筆に手を伸ばし、自分で色を塗るお母さんもいた。
ペデストリアンデッキにもツツジがいっぱい。公園手前の広場には町会自治会の風船やサワガニをプレゼントするコーナーのほか、地元の商店会も出店を並べ、飲み物や食べものを販売した。スタンプを集める子どもたちが会場を駆け回っていた。
練馬文化センター前のステージは午前9時30分からフル稼働。日本太鼓のショー、吹奏楽、ホップホップ、フラメンコなど歌や踊りが夕方まで華やかに続いた。
練馬つつじフェスタ実行委員会委員長の渡部正和さんによると、つつじフェスタは今年5回目。練馬駅北口の商店が集まり、「練馬つつじ祭」として18回続いてきたイベントに、北口の商店街が加わって「つつじフェスタ」になったという。「毎年イベントも増えています。ここのつつじ公園のほか、駅から続くペデストリアンデッキ、南町小学校やココネリ(官民複合施設)などでいろんなイベントがありますよ」。
この日は「昭和の日」。昭和天皇の誕生日だった。会場は「平成つつじ公園」。花を楽しみツツジを愛で、ベビーカーを押す若夫婦も杖に頼るお年寄りも、柔らかな日射しをを慈しむように歩き回る。2日後に「令和」の時代を迎える、穏やかな4月末のひとときだった。
(北嶋孝)
【関連リンク】
・練馬10商店会「練馬つつじフェスタ」(facebook)
・練馬つつじフェスタ(第5回:2019年4月29日)(みんなの練銀)
・東京都練馬区 官民複合施設「Coconeri(ココネリ)」(WEB.LIBRARY.TAISEI)