この台を見よ! 買い物後の一工夫
スーパーなどで代金を払ったあと、買い物を袋に詰める台(カウンター)に最近、異変が起きている。何がどう変わったか、気付いた人はいるだろうか。上の写真を見て、分かるかな?
サッカー台と呼ばれるこのカウンターは、高さが58.5センチ。従来型より11.5センチも低くなった。しかもカートがスルリと台の奥まで入る。従来は、台の下に引き戸や棚があって、カートを横付けするしかなかった。それがどうしたと言わないでほしい。背丈の低い新型は、重いカゴをいちいち持ち上げて台に移さなくても、カートに置いたままで買った食料などを自分の袋に移し替えられるのだ。
このありがたみは、たまにしか買い物しないオジサンには分からない。元気溌剌の若い人もピンとこないだろう。でも、ほぼ毎日買い物をしている高齢者にはうれしい工夫ではないか。カートからカゴを持ち上げる「ヨイショ」が要らなくなったのだ。分かったかな?
西友ひばりヶ丘店は[2015年]3月に改装リニューアルした。地下の食品売り場に、丈の低い台と一緒にアルミ製のカートが採用された。このカートは約5キロ。従来のスチール製より3キロも軽くなった。買い物客も敏感らしい。同店副店長の櫻本好昭さんは「床がセラミック・タイルになったこともあって、カートが軽くて動かしやすい、カゴを持ち上げる必要がないので袋詰めが楽になった、などお客さんからうれしい声を聞きます」と話している。
店側にとってもメリットがある。サッカー台を一度に多くの人に利用してもらえたら、いわゆる回転率にも影響する。流れがスムーズになれば混雑緩和にも役立つだろう。
西友本社広報室によると、昨年1月に都内板橋区の蓮根坂下店で初めてこの新型サッカー台を採用。高齢者の負担を減らすねらいからその後、店内改装の折に導入することになり、ひばりヶ丘店は4店目という。西東京市ではひばりが丘団地店も昨年7月に導入済み。市内の2店に新型台がお目見えした。
(北嶋孝)(写真は筆者撮影)
- 情報欄も4月以降の更新停止 - 2024年3月24日
- 『北多摩戦後クロニクル』3月19日発売 「ひばりタイムス」連載記事を書籍化 - 2024年3月8日
- 東京新聞が「ひばりタイムスの10年」紹介 メディアに掲載されたひばりタイムスの活動は… - 2024年2月27日