子育てを地域の助け合いで ファミリー会員登録説明会
子育てを地域の助け合いで支えようという西東京市ファミリー・サポート・センターのファミリー会員登録説明会が[2015年]4月18日(土)午前、同市中町の防災センター会議室で開かれた。この日は、子どもを預けたい保護者らが対象。子ども連れのお母さん、お父さん、これからお母さんになる女性ら16人が参加。説明会が終わったあと、早速申し込む姿が目立った。
説明役の社会福祉協議会専門委員(アドバイザー)斎藤佳代子さんによると、市から委託を受けた社協が、預ける側、預かる側双方の都合を調整、「縁結び」の役割を果たしている。子どもの預かり、送り迎え、見守りのうち、保育園や学童クラブの送迎が多いという。
頼む側のファミリー会員はあらかじめ登録が必要。預けられる子どもは、零歳児から小学6年まで。サポート会員は20歳以上の市内在住者で、養成講習会を修了する必要がある。また補償保険で万一の事故に備える。
預けられるのは朝6時から夜11時まで。年末年始、祝日も可。預かる場所は、保護者の家でも、サポート会員の自宅や指定の場所でも構わない。しかし病気の赤ちゃんは病児保育所へ。ヘルパーではないので、食事作りは頼まない。最初に顔合わせの機会を必ず設けて、双方の意向を確認する。平日の朝8時30分から午後5時までは1時間800円。早朝、夜間、祝祭日は同1000円を支払う…。
説明会が開かれている間、会場の後ろで、一緒に来た子どもをサポート会員の人たちが預かって、ブロックやぬいぐるみ人形などで一緒に遊んでいた。
ある参加者は説明会が終わるとすぐにファミリー会員の登録手続きを済ませた。「昨年暮れに新宿から西東京に引っ越してきてきました。共働きの私たちが病気の時に、1歳になる子どもを預けられるかどうか確かめに来ました。西東京は緑も多いし、落ち着きます。こういう制度があると安心して子育てが出来ますね」と話していた。
この制度は2001年にスタート。市から委託された西東京市社協によると、登録ファミリー会員は約1900人だが、実際に子どもを預ける会員は約200人。サポート会員も200人余りで、双方を結びつける調整件数は昨年度が約6200件。毎日20数件を調整するという。浜名幹男福祉支援課長は「子どものいのちを預かる大事な仕事なので、事故が起きないように準備をしっかりして、助け合いの精神を忘れずに、ともに感謝できるような支え合いにしたい」と話していた。
ファミリー会員の説明会は毎月2回のペースで開かれる。
5月は、16日(土)防災センター6階、28日(木)田無総合福祉センター2階の予定。ともに午前10時からお昼まで。
サポート会員の養成講習会は年2回。今年の第1回は、6月22日から25日まで、防災センター6階(講座室2)で開く予定。女性が多いけれど、男性の受講者もいるという。
問い合せは、西東京社会福祉協議会内のファミリー・サポート・センター事務局、電話:042-438-4121(月曜日から金曜日 午前8時30分から午後6時)へ。
【関連情報】
・子育て・ファミリー・サポート・センター利用案内(西東京市Web)
・西東京市ファミリー・サポート・センター(西東京市社会福祉協議会)
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