レジや窓口に透明な間仕切り 緊急事態宣言で感染対策に本腰

投稿者: カテゴリー: 新型コロナウイルス オン 2020年4月13日

いなげや経営のスーパー市内3店に透明シート(ブルーミングブルーミーひばりが丘PARCO店)

 緊急事態宣言が発令され、西東京市のひばりヶ丘駅周辺も臨時休業やテイクアウト(持ち帰り)の張り紙が目立つ。しかし営業している店でマスク姿は当たり前。目立ったのは、レジや窓口に現れた透明な間仕切りだった。

 ひばりが丘PARCO地下にあるスーパー「ブルーミングブルーミー」は11日から、レジカウンターと買い物客の間に透明なシートを設置し、飛沫の飛散を防ぐ対策を始めた。パイプ製の支柱に取り付けたシートは手元が空いているので、商品の受け渡しに支障はない。

 ブルーミングブルーミーは、首都圏で多くのスーパーを展開する「いなげや」(本社・立川市)が経営している。同社によると「西東京市内の他のいなげや2店舗でも設置済み」という。

 

西友ひばりヶ丘店も透明シートを導入した

 

 西友ひばりヶ丘店も透明シートを張ってレジを仕切る対応をとっている。

 コンビニのセブンイレブンは8日、透明シートの仕切り設置を各店に推奨すると発表した。ひばりヶ丘駅北口と南口の店もすでに実施。こちらは天上から吊り下げるタイプ。北口の店スタッフに尋ねたら「先週の木曜日、9日から始めました」と話していた。

 

セブンイレブンは取り組みが早かった

 

 ファミリーマートの対応はどうか。本社ホームページ掲載の「感染防止に向けた取り組み」はドアの開放、体調確認、手洗い、消毒の実施、マスク着用などを定め、8日からの実施を予定していた。ここに透明間仕切りはなかったが、13日午後に駅周辺を回ったら、北口の店は吊り下げタイプの透明シートで仕切っていた。南口の店では見かけなかった。

 ひばりヶ丘駅の案内カウンターにも透明シートが下がっていた。西武鉄道本社広報部によると、10日から飛沫感染防止対策として、各駅に設置を連絡した。「準備できた駅から順次、対応しています。ひばりヶ丘駅は12日朝から始めました」という。

 

西武鉄道も透明シートを取り入れた(ひばりヶ丘駅)

 

 東久留米市役所には9日から、透明なアクリル製の間仕切りが登場した。高さ60センチ、幅1メートル。設置先は、本庁舎1階と2階の市民課など9課の窓口だ。開口部は高さ10センチ、幅35センチあり、書類などの遣り取りができる。管財課は「感染者が分からない状況なので、お互いに濃厚接触を避け、飛沫感染を防ぐために設置を決めました。他の自治体から問い合わせがあります」と話している。

 

市役所の窓口にも透明な仕切り(写真は東久留米市提供)

 

 新型コロナウイルスの感染防止が最優先の折り。透明な間仕切りに、不安解消と感染防止という、目に見える役目が期待されているのだろうか。ちょっと煩わしくても頼もしかった。そう言われる時がやがてやって来ることを、願わずにいられない。
(梶山るみ、北嶋孝)(提供先の記載がない写真は梶山提供)

 

【関連情報】
・緊急事態宣言発令に伴うお客様へのお願い(4月9日、いなげや
・店舗における感染防止策について(4月8日、セブン‐イレブン・ジャパン
・新型コロナウイルス感染防止に向けた取り組みについて(4月8日、ファミリーマート
・新型コロナウイルス関する、お客様の安全確保に向けた活動について(4月13日、西友ひばりケ丘店
・新型コロナウイルス感染防止用パネルを設置しました(4月9日、東久留米市

 

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