公立昭和病院で「発熱診療エリア」開始 紹介患者の感染疑いを診断

投稿者: カテゴリー: 新型コロナウイルス オン 2020年4月20日

正面玄関前ロータリーに設置された発熱診療エリア(4月20日)

 小平市の公立昭和病院は4月20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて病院のロータリーに設営した「発熱診療エリア」での診療を正式に開始した。

 感染者の急増に伴って各地の病院や医院では、院内感染を防ぐために感染者と非感染者、重症患者と軽症患者を振り分ける「発熱外来」を相次ぎ導入している。

 昭和病院は今後、来院する発熱患者が増加した場合に備え、通常の診療と分けて感染の疑いについて判断する「発熱診療エリア」を正面玄関前のロータリーに設置。4月15日から試行を重ねてきた。

 「37.5℃以上の発熱が4日間続く」「味覚・嗅覚などの異常がある」「咳が出る、倦怠感が激しい」など新型コロナウイルス感染症の疑いのある場合は、まずかかりつけの医師に相談・受診するか、かかりつけ医がいない場合は保健所などの電話相談センターに連絡。必要と判断されると、指定の「帰国者・接触者外来」(非公表の医療機関)を受診してPCR検査を受ける仕組みになっている。

 

発熱診療エリアを設置した公立昭和病院

 

 発熱診療エリアの対象者は、新型コロナウイルス感染症の疑いで他院から紹介された患者が中心となる。ビニールや布で囲った4張りのテント別に受付から待機、診察、振り分けまでの作業を医療用の防護服やマスクなどを着用した各診療科の医師や看護師、職員らが交代で担当する。

 感染が疑われる場合は検体を採取し、PCR検査を検査機関に依頼。重症の場合はすぐに入院治療を始め、軽症の場合は自宅や宿泊施設での療養に振り分ける判断をする。

 診療受付は平日の正午から午後4時まで。混雑を避けるために事前に電話予約したうえマスクをして来院してもらう。

 昭和病院は北多摩地域の7市(小金井市、小平市、東村山市、東久留米市、清瀬市、東大和市、西東京市)による「昭和病院企業団」が運営する総合病院。病床数は485床(一般479床、感染症6床)。第2種感染症指定病院や救命救急センターなどの指定を受けている。
(片岡義博)

 

【関連情報】
・発熱診療エリアの立ち上げについて(公立昭和病院
・新型コロナウイルス感染症とは・新型コロナウイルス感染症の相談窓口(小平市
・新型コロナ受診相談窓口(帰国者・接触者電話相談センター)(東京都福祉保健局

 

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公立昭和病院で「発熱診療エリア」開始 紹介患者の感染疑いを診断」への2件のフィードバック

  1. なかしま
    1

    記事のタイトルに「紹介患者用」と入れないと、現場が混乱する気がします。ご検討下さい。

    • 2

      ご指摘、ありがとうございました。見出しを差し替え、誤解のないようにしました。今後も記事内容、見出しとも注意を払い、精確な報道を心掛けたいと思います。(編集部)

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