利用自粛で園内穏やか 「STAY HOME週間」初日の小金井公園
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため東京都が都立公園の利用自粛などを求めた「いのちを守るSTAY HOME週間」初日の4月25日、都立小金井公園でも駐車場と小型遊具の使用が中止となった。この日はさわやかな晴天で行楽日和だったにもかかわらず、これまでの土日曜に見られたにぎわいはなく、園内は比較的静かだった。
東京都は公園の感染予防対策として「生活の維持に必要な園内通過などを除いて公園利用を自粛する」「散歩、ジョギングなどは混雑を避ける」「マスクを着用し、人との距離を十分に保つ」「利用は1時間以内にする」などを求めている。
小金井公園では、テニスコート・野球場やサイクリングコース、バーベキュー広場、ドッグラン、大型遊具の使用を断続的に閉鎖してきたが、25日からは新たに約550台分の第一・第二駐車場を閉鎖し、ブランコや滑り台、木馬などの小型遊具の使用を中止した。
晴天で最高気温22.5度の陽気だった日曜の4月19日、前日が雨天だったこともあり、小金井公園には大勢の人々が繰り出し、園内各所でジョギングや犬の散歩を楽しんだり、テントやシート上で懇談したりする姿が見られた。土曜の4月25日も晴れ上がり、最高気温19度と過ごしやすい天候だったが、芝生の広場でくつろいだり園道を歩いたりする人の姿はぐっと減った。
小金井公園管理事務所は「駐車場を閉鎖したこともあって人出はかなり少なくなっている。警備員が園内を定期的に見回っているが、特に問題もなかった」と話している。
東京都の要請を受けて小平市は「いのちを守るSTAY HOME週間」の4月25日から5月6日まで市立中央公園の駐車場を閉鎖。市内での公園では遊具の利用やグループでの飲食の自粛、2メートル以上の対人距離の確保などを求めている。
(片岡義博)
【関連情報】
・小金井公園(東京都公園協会)
・公園の利用について(新型コロナウイルス関連)(小平市)
【筆者略歴】
片岡義博(かたおか・よしひろ)
1962年生まれ。共同通信社文化部記者として演劇、論壇などを担当。2007年フリーに。2009年から全国52新聞社と共同通信のウェブサイト「47NEWS」で「新刊レビュー」を連載。著書に『文章のそうじ術』(言視舎)など。小平市在住。