国立精神・神経医療研究センター病院が発熱外来設置
国立精神・神経医療研究センター病院(小平市、中込和幸院長)は5月1日、新型コロナウイルス感染症対策として「発熱外来」を設けて、感染の疑いのある患者と他の外来患者を振り分ける「トリアージ」を実施すると発表した。5月8日から開始する。
各地で院内感染防止のため、発熱や咳などの症状がある患者を別の場所で診察する発熱外来の設置が進んでいる。症状がある患者を病院外のテント内などで診察。院内で検査する際は他の外来患者と動線が重ならないようにする。
同センター病院では▽体温が37.5度以上▽いつもより強い倦怠感・関節痛・嗅覚障害・味覚障害▽咳、咽頭痛、息苦しさなどの呼吸器症状▽発熱者との接触歴がある――のうち一つでも該当する症状や状況があれば、付添人を含めて病院内へは入れず、発熱外来での診察となる。付添人が発熱している場合も同様の措置をとる。
来院する際は予約のうえ付添人を含めてマスクの着用が必要で、全員に検温を実施する。診療の結果、感染が疑われる場合は指定の医療機関などに紹介する。
同病院は精神疾患、神経疾患、筋疾患、発達障害に対応する国立研究開発法人。高度専門医療研究センターとして精神・神経疾患の臨床研究を進める中核的役割を担っている。
(片岡義博)
【関連情報】
・新型コロナウイルス感染症の拡大防止への対応について(国立精神・神経医療研究センター病院)
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