自由学園南沢キャンパスの建築群が「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定 遠藤新設計の食堂や教室、講堂、体操館など
東久留米市の自由学園南沢キャンパスにある遠藤新設計の一連の建造物が、モダニズム建築の記録と保存に取り組む国際的な学術組織「DOCOMOMO(ドコモモ)」日本支部から「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定され、7月7日に発表された。なかには東京都選定歴史的建造物に指定されている建物もあり、あらためて学園の建築群の歴史的価値に光が当たった。
今回選定されたのは、遠藤が設計した初等部の食堂・教室、女子部の食堂・教室・回廊・体操館・講堂、男子部の教室・体操館と門。ドコモモ日本支部のウェブサイトで「キャンパス内の遠藤新による建築が作り出す環境は、地所の自然を捉えて人と自然を仲介する役割を遺憾無く果たしている。これは遠藤新の有機的思想の集大成であり、我が国における学校建築のなかでも一つの理想を実現させた重要な作品群」と評価している。
遠藤は米国の高名な建築家フランク・ロイド・ライトの弟子。ライトと遠藤が設計した自由学園明日館(豊島区西池袋)は学園創立当初の校舎で、現在国の重要文化財に指定されている。2003年に22番目の選定建築として「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」にも登録済み。
(北嶋孝)(写真と図は自由学園提供)
【関連情報】
・227 自由学園南沢キャンパス(registration 日本におけるモダン・ムーブメントの建築)(DOCOMOMO JAPAN)
・自由学園南沢キャンパス 遠藤新の建築群が、DOCOMOMO Japanによる「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されました(自由学園)
・自由学園明日館(自由学園)
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