練馬の飲食店で従業員1人、客2人が感染 区が店名公表、感染拡大防止を呼び掛け

投稿者: カテゴリー: 新型コロナウイルス健康・福祉 オン 2020年8月6日

 練馬区は8月5日、区内の接待を伴う飲食店(キャバクラ)で従業員1人、客2人の計3人の新型コロナウイルス感染者が発生したと発表した。保健所はクラスター(感染者集団)発生の恐れが強いとみて店に再三休業要請した。しかし営業を続けていたため、練馬区は「感染拡大防止」のためとして店名を公表。利用客は区コールセンターに相談するよう呼び掛けている。

 発表によると、練馬区保健所が最初に感染を確認したのは8月1日。池袋保健所から当該店従業員の発生届を受けたとの連絡だった。同日、来客1人の発生届が練馬区保健所に提出され、3日に別の来客1人の発生届も受け取った。

 練馬区保健所は1日に店長に連絡して休業要請するとともに、全従業員のPCR検査を打診して5日の予定を決め、店は休業要請を了承した。ところが3日の実地調査で営業していることが分かった。4日には、これ以上営業を続けると店名公表せざるを得ないと通告した。同日夜、営業続行を現地で確認。5日は全従業員42人のPCR検査を実施し、店名の公表に踏み切った。

 

営業中の店頭(8月4日午後9時30分ごろ)(ともに練馬区提供)

 

 店名は「SOIREE」(ソワレ)。練馬区豊玉北5-22-10 コンフォートX 2階。西武線練馬駅南口から徒歩約2分。キャバクラ紹介のウェブサイトによると、ソワレは新型コロナウィルスに伴う感染予防対策として従業員のマスク着用を実施。入店の際にアルコールでの手指消毒、及び検温を実施している、という。

 練馬区保健予防課の五十嵐葉子課長は「複数の感染者が出ており、新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、店名公表に踏み切った。店に行った方は、区のコールセンターにぜひ相談してほしい」と呼び掛けている。練馬区新型ウイルス感染症コールセンターの電話は、03-5984-4761。平日午前9時~午後5時まで。
 
 感染拡大防止を理由とした店名公表の判断は都内でもまちまち。足立区は「同一施設で5名以上の感染者が短期間に発生した場合には、原則、集団感染(クラスター)として公表」するとして、7月20日に店名を公表している。

 新型インフルエンザ等対策特別措置法は、都道府県が対策を実施するため「必要な協力の要請」(第24条)ができると規定しているが、強制力を持つ定めはない。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・区内の接待を伴う飲食店(キャバクラ)における新型コロナウイルス感染者の発生について(練馬区
・SOIREE(きゃばきゃば

 

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