東久留米市のプロモーション動画完成 市制50周年記念の「東京別世界」
東久留米市が市制施行50周年記念事業の一つとして企画した市のプロモーション動画が完成し、10月4日から市のホームページなどで公開することになった。湧水と清流、木々の緑など、東久留米の魅力的な風物を織り込み、どこか懐かしい「東京別世界」を色彩豊かに展開している。
東久留米市役所で9月30日に開かれた先行試写会で、並木克巳市長は「10月1日は東久留米市が誕生してから50年になります。東久留米市の魅力を存分に表現する動画を、内外の多くの人に見ていただきたい」と話した。
この動画は90秒のフルバージョンと、映像表現に絞った30秒版3種の計4種。ともに「東京にいたはずが、どこか別世界に迷い込んだ」というナレーションで始まる。英語の字幕もあり、海外にも発信する意気込みがうかがえる。
フルバージョンは黒目川や南沢湧水群、竹林公園などの映像が色鮮やか。子どもの声や鳥の鳴き声とピノの音色がナレーションを引き立てる。
30秒版は、懐かしい雰囲気を残した8ミリフィルム編、映像の美しさを追求したシネマ編、映像表現のおもしろさが際立つドローン編の3種。それぞれ「池袋から18分」「新宿から28分」「渋谷から35分」と直通の乗車時間をさり気なく添え、都会に近く、しかも水辺と緑を備える東久留米の魅力をしっかりアピールしていた。映像公開は10月4日午後3時から。市のHPと、動画サイト「YouTube」で視聴できる。
制作したのは、テレビや映像などの作品を手掛ける制作会社文化工房(本社・港区六本木5丁目)。プロポーザル方式の企画に応募した27社から選ばれた。
市の歴史や特色を紹介し、郷土の魅力を内外に発信する市制50年記念番組(45分)を10月4日から市のHPで視聴できるようにするほか、地元のケーブルテレビ局J:COMでも放映する。プロモーション動画はこの番組でも紹介される。この映像は、当初予定していた50周年記念式典がコロナ感染拡大で中止になったために企画された。
東久留米市は1970年(昭和45年)10月1日に誕生した。50年前の人口は約7万8000人。日本で最も人口の多い町と言われた「久留米町」から、都内で22番目の市「東久留米市」となった。現在人口は約 11万7000人。
(北嶋孝)
【関連情報】
・市制施行50周年特設ページ(東久留米市)