小林正則市長

争点らしい争点はなし 小平市長選で小林正則市長

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2021年3月27日

 任期満了で退任する小平市の小林正則市長は、3月26日の定例記者会見で4月4日投開票の市長選について「(立候補予定者2人の訴えに)あまり違いはない」と話し、争点らしい争点はないとの認識を示した。(写真は、会見する小林正則市長)

 

 会見に先立ち、最後の出席となった定例市議会閉会前、退任のあいさつに立った小林市長は自らの4期16年を総括。印象に残っている施策として①公募の市民で作成した「小平市自治基本条例」②市民活動ネットワークの拠点づくり③都市計画道路の小平3・2・8号線をめぐる東京都初の住民投票―の3点を挙げ、「拠って立つ場所は違っても、小平市を思う気持ちは議員の皆さんと共有できたと思う。この良き伝統を次の世代に引き継いでほしい」と話し、議場から拍手を送られた。

 

 記者会見では冒頭、後期旧石器時代の遺跡として知られる市内の「鈴木遺跡」が正式に国史跡に指定されたことを報告。4期16年でやり残した課題として①西武新宿線の都心乗り入れ②西武新宿線の立体交差化③小平駅北口の再開発④女性管理職の育成―を挙げた。

 

 市長選については、立候補を表明している小林洋子前小平市議と磯山亮前小平市議の訴えについて「あまり違いはない。それぞれが掲げているコロナ対策にしても、市ができることは限られており、2人の主張は似ている」とした上で、「小平市は人口減少と高齢化に対応するため公共施設の統合化、複合化を進めていくべきだ。これをぜひ争点にしてほしい」と述べた。

 

 退任後については「これまで培った人脈を生かして今後も政治との関わりを持っていきたい。福祉関係に関心があるので何らかの形で力になれればと思う」と話した。
(片岡義博)

 

【筆者略歴】
 片岡義博(かたおか・よしひろ)
 1962年生まれ。共同通信社文化部記者として演劇、論壇などを担当。2007年フリーに。2009年から全国52新聞社と共同通信のウェブサイト「47NEWS」で「新刊レビュー」を連載。小平市在住。

 

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