西東京市の市民会館跡地に「健康増進施設」 戸田中央医科グループ(TMG)提案を選定
西東京市田無町4丁目の旧市民会館跡地に、健診センターやクリニック、カフェ・健康レストランなどの「健康増進施設」を建てる計画が、1月末の西東京市の選考委員会(委員長・萱野洋副市長)で最優秀提案に決まった。公共施設部分には会議室、多目的室なども確保。4月の基本協定締結に向けて、西東京市は提案事業者の戸田中央医科グループ(TMG)側と今後、話し合いを進める。(図は、選定された事業提案の施設イメージ。「事業提案概要」から)
公表された事業提案概要によると、施設は地上4階建て。1階がクリニック、カフェ・健康レストランのほか、絵本図書館や学習スペースを設ける。2階は健診センターになり、3階に透析センター、在宅支援施設などが入る予定。4階は主に公共施設部分となり、会議室2室、間仕切りが分離できる多目的室、防音室、さらに共用スペースにはギャラリーなどを設けるという。
市民会館は2019年3月に閉館し、現在解体工事中。跡地活用の基本方針は約800㎡の公共施設部分を確保したうえ、約2670㎡の敷地を基本的に30年間の定期借地として民間事業者の管理・運営に託す方式。この官民連携事業を進めるため、2度のサウンディング調査を経て、事業者をプロポーザル方式で公募していた。
公募関連書類の受け付けには2者が参加した。しかし1月24日の第2回選定委員会でプレゼンテーションに臨んだのはTMG1者だけ。施設計画のほか、地代(月額)148万円、公共施設部分の月額賃料は149万2000円(税抜き)の設定。委員会が審査した結果、総合点は500点満点の325.83点(得点率65.2%)となった。提案の得点率がは50%を超えたこともあって、規定によりTMGが最優秀提案事業者となり、優先交渉権を獲得した。
戸田中央医科グループ(TMG)はホームページによると、本部は埼玉県戸田市にあり、1都4県に29病院、老人保健6施設や特別養護老人ホーム、健診センター、訪問看護ステーションなど計120カ所の関連事業所を展開する。医療法人社団時正会佐々総合病院(田無町4丁目)と医療法人社団東光会 西東京中央総合病院(芝久保町2丁目)が同グループ病院の一覧に名を連ねている。今回の提案者の代表団体はTMGの関連会社立花商事(戸田市本町4丁目)となり、構成団体は佐々病院などを運営する医療法人社団時正会とTMG本部だった。
(北嶋孝)
【関連情報】
・西東京市民会館跡地活用事業者選定結果(西東京市Web)
・戸田中央医科グループ「概要」(TMG)
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