
「1年半、頑張ってきた活動が認められた」 西東京市議選でトップ当選の長井秀和さん
西東京市議会議員選挙でトップ当選した長井秀和さん(52)は12月25日深夜、選挙結果について「1年半、頑張ってきた活動を、しっかり見てもらえた」と語った。今後の議員活動では旧統一協会の被害者救済、(東京都が実施した)英語スピーキングテストなどの課題をあげたほか、西東京市の知名度が上がるイベントに取り組むと語った。主な内容は次の通り。
-トップ当選となりました。どのように受け止めましたか。
長井 昨年夏からこの1年半、市内で頑張ってきた活動をしっかり見てもらえたと思います。SNSやユーチューブなど、ネットの空中戦もしました。しかしこの間、市内を回り、行った所がないくらい歩いた。多くの方と話して、肌感覚で、西東京市のことを理解しようとしてきた。そういう姿勢がある程度、認めていただけたのではないかと思います。
たまに、宗教問題にかこつけてぽっと出てきたかのように邪推する人もいますが、私は昨年から週6.5日ぐらいずっと活動してきた。どの新人、現職より街頭演説もやってきたと思います。
よく見かけたのは(2位当選の)田村広行さんぐらいかな。あれだけ丁寧に、分かりやすく地域の出来事を発信している議員をほかに知らない。演説でも、私が嫌いなら田村さんに投票してくれと言ってました。
-議員として何に、どんな課題に取り組みますか。
長井 まずはカルト宗教問題です。実情を調べ、旧統一教会問題の被害者を救済できるよう委員会を立ち上げたい。自分一人で出来ることではありませんが、まず取り組みたいと思います。
教育問題、とりわけ(東京都教育委員会が実施した)英語スピーキングテストにも取り組みたい。テストの基になるカリキュラムなどはどうなっているか、現場の先生や生徒が悩んだり苦しんだりしないようオンラインの教え方も調べます。英検1級の経験を生かしたい。
-西東京のまちづくりは…。
長井 まず賑わいをつくる。そのためにも有名人、インフルエンサー、アスリートらをどんどん呼び込んで話題をつくりたい。だって西東京市がどこにあるか分からないという人が多いんだから。知らないところに産業を呼びたいと言っても大変でしょう。まずは「西東京は盛り上がっているね」と言われるようにしたい。
西東京は(池袋、新宿、渋谷など)都内に電車ですぐに出られる、武蔵野、三鷹、立川などの多摩にも、それに横浜市にも行ける。ここを基軸に円を描いたら、どこにでもアクセスできる好条件がそろっているじゃないですか。人、モノ、カネ、情報が行き交う中継所にピッタリの場所なんです。議員の仕事ではないとおっしゃる方もいます。でも、批判があっても、私はやりますよ。
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25日深夜、市内富士町のマンションをやっと探し当てた。室内ではビデオジャーナリストらがすでに映像を撮り始めていた。長井さんは黒のスウェットパーカー姿。胸に「宗教勧誘、お断り!」とある。カメラやスマホを載せた三脚が立ち並ぶ。長井さんは奥のスペースを空け、30分ほどのインタビューにざっくばらんに答えてくれた。部屋を出るときは26日午前1時近かった。
(北嶋孝)
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