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高濃度水銀検出でごみ焼却炉一部停止 11月中にも再開へ柳泉園組合

投稿者: カテゴリー: みどり-環境 オン 2015年11月3日
煙突

ごみ処理施設(柳泉園クリーンポート)3炉共通の煙突

 西東京市や東久留米市、清瀬市の家庭ごみや事業系ごみなどを処理する中間処理施設「柳泉園組合」(東久留米市下里4丁目)で9月1日、高濃度の水銀が検出され、1カ月余り経った今も一部の焼却炉が止まっている。組合では搬入される可燃ごみの分別状況の検査を強化して再発防止に努めている。

 同組合によると、運転していた2つの焼却炉のうちの1号炉で1日午前8時46分、可燃ごみを焼却した後に出る排ガスから、東京23区清掃一部事務組合の自己規制値0.05ミリグラムを2.8倍上回る、1立方メートル当たり0.14ミリグラムの水銀が検出された。排ガス中の水銀濃度を測る連続測定器の緊急アラームの知らせを受け、直ちに活性炭などを噴射して濃度を下げる緊急措置をとった。水銀排出規制は法律上の基準がないため、内部協議を行い東京23区の自己基準に準じて午後4時に1号炉を停止。同処理施設に3つある焼却炉のうち、止まっていた1炉を緊急に立ち上げた。

 再稼働については11月10日と11日、同組合と周辺の6つの自治会で行う定例協議会で住民の理解が得られれば、11月中に1号炉を再開する予定だ。

 2010年には足立清掃工場などでも大量の水銀が検出され焼却炉を止めているが、外に排出された水銀により周辺地域に環境汚染や健康被害を生じることはないと報告している。柳泉園組合もこれに倣い同様の考えを示している。

 水銀を含む製品には、蛍光管、乾電池、体温計、水銀式血圧計などがある。同組合によると、今回の数値は電池であれば数万本に匹敵するそうだ。高濃度の水銀が検知された原因は特定されていないが、特に水銀の含有量が多い水銀式血圧計が大量に可燃ごみに混入した可能性もある、としている。9月下旬からは、通常年4回の搬入物実態調査の他に、事業系ごみの内容物検査の回数を増やしている。

 

ごみピットとごみクレーン

ごみピットとごみクレーン

中央制御室

中央制御室(写真はともに筆者撮影) 禁無断転載

 

 足立清掃工場では、フィルターの交換などの修理費が約2億8千万円にも上り、柳泉園組合によると部品の交換には3~4カ月を要するという。

 柳泉園組合技術課の佐藤元昭課長は、「3つの焼却炉があったので、1号炉を掃除し再開するまで臨時稼働ができた。さらに大量の水銀などが混入すれば同組合ではごみ収集を停止することになり市民生活に大きな影響を及ぼすことになる。水銀だけでなく缶などの鉄が混入しているケースも多い。機械のトラブルの原因になり焼却炉を停止する可能性があるので、ごみの分別の協力をお願いしたい」と話している。
(柿本珠枝、写真撮影も筆者)

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

【関連リンク】
柳泉園クリーンポート1号炉の停止について(柳泉園組合技術課、PDF 98kb)

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