津田塾大「学びの危機」プロジェクトの2本が1、2位 ひばりタイムスの「記憶に残る」記事トップ10決まる

投稿者: カテゴリー: メディア・報道 オン 2020年12月28日

 西東京市と近隣の出来事を伝える報道サイト「ひばりタイムス」に今年掲載した中から「記憶に残る記事」を選ぶ読者投票が12月25日に締め切られた。集計の結果、津田塾大学の研究会「学びの危機」プロジェクトの活動を伝える2本をはじめ、「世界が少し明るくなる」よう願う学生の写真展紹介や、中学校の校外学習のようすをまとめた報告などが上位を占めた。コロナ禍で暮らしの思いを伝え、地域の出来事を掘り起こして紹介する記事が目立った。

 

 ひばりタイムスが2020年元旦から12月25日のクリスマス当日まで掲載した記事は計688本に上った。12月3日から25日までの期間中に投票した総数は154件、選ばれた記事は133本に上った。

 

「学びの危機」プロジェクトサイトのトップページ

 

 トップには、津田塾大学の「学びの危機」プロジェクトによるオンライン教材紹介のポータルサイト開設を伝える記事が60票で選ばれた。またこの研究プロジェクトがまとめた実態調査の紹介が59票となって2位。障がい児らの困難を丁寧に取り上げた内容と、読者の確かな視線が伝わる選択となった。

 

キットパスアートの描かれた写真展「光と明の交差展」会場のガラス戸

校外学習「リアル救出ゲーム」で「救出」された宮本校長と笑顔の生徒たち(明保中学校)

 

 3位は「世界が少し明るくなる」ことを願ってコロナ禍での開催に踏み切った学生の写真展紹介が27票、西東京市立明保中学校の校外学習で、「3密」を避けながら生徒の自主性と探究心、協調力を活性化した「リアル救出ゲーム」の報告が26票を獲得して4位となった。

 

ミニチュアの家々から明かりが漏れる

「HALUM」店主の草間賢子さん(ひばりヶ丘駅北口)

 

 このほか「ミニチュアワールドにようこそ! 動物や小人がお出迎え 街と心にあかりが灯る」が5位(17票)、「学び合って生きる力を取り戻す場に ひばりヶ丘駅北口のカフェ&サロンHALUM」が6位(16票)だった。7位は15票の記事3本、10位は14票の4本が選ばれた。あとは複数の記事が同一順位を占め、最後の133位まで1票差で切れ目なく並ぶ。地域生活を取り上げた多くの記事とともに、多様多彩な読者の幅広い関心と選択が際立つ結果となった。

 

  「記憶に残る」記事-2020年(20位まで)  
順位 記事タイトル(掲載月日) 票数
1 障害児に向けオンライン教材紹介 津田塾大の研究会が「学びの危機」サイト開設(5月15日) 60
2 コロナ禍で障害児らの学びに困難 津田塾大の研究会が初の実態調査(10月26日) 59
3 「世界が少し明るくなる」ように 学生2人が初の写真展(3月16日) 27
4 校外学習は「リアル救出ゲーム」 謎を解いて楽しく市内巡り 西東京市立明保中学校の全校参加行事(11月6日) 26
5 ミニチュアワールドにようこそ! 動物や小人がお出迎え 街と心にあかりが灯る(7月16日)  17
6 学び合って生きる力を取り戻す場に ひばりヶ丘駅北口のカフェ&サロン「HALUM」(6月1日) 16
7 西東京市の田無第2庁舎に引っ越し始まる 保谷庁舎から職員300人移転(2月8日) 15
7 「comma,coffee」の新しい日常 快適な時間や空間を作り出す(7月17日) 15
7 日本・ベトナム共同製作映画が国際映画祭へ 来日ベトナム女性3人を描く「海辺の彼女たち」(9月14日) 15
10 清流を身近に5寺を歩く 市民が支える「東久留米七福神めぐり」(1月13日) 14
10 外出自粛の周辺-私たちの対応【特集】(3月30日) 14
10 テイクアウトで地元飲食店を支援しよう 「西東京まちめし」プロジェクト始まる(4月10日) 14
10 子どもたちの試行錯誤を応援する 緑の中のアフタースクールcommon(7月28日) 14
14 西東京市の公共施設利用がほぼ全面休止 市民団体の活動が「凍結」状態に(2月27日) 13
14 西東京市立小学校18校が番組出演 FM西東京「ラジオ小学校」が30日午後生放送(4月29日) 13
14 地域の ”リアル井戸端会議”をめざして 古井戸再生プロジェクトのクラウドファンディング始まる(8月25日) 13
14 田無駅南口で10月から毎週水、土曜に「食」支援 西東京わいわいネットが来年3月までフードパントリー(9月27日) 13
14 グリーンロード沿いに交流の場オープンへ 障がい者でつくる人形劇団が運営 カフェふう「ビレッジグリーン」(11月26日) 13
19 吹奏楽部員、がんばれ! ルネこだいらがプロの演奏を無料配信(3月20日) 12
19 トウモロコシ1万5000本の巨大迷路出現! 探検と収穫を同時に体験(7月9日) 12

 

 応募を呼び掛けるページのアクセスが25日まで1200件あったのに、実際の投票は154件。「読まなければいけない記事が多すぎる」「選ぶのに迷ってしまった」「途中で止めた」などの声も伝えられ、今後の課題となった。

 

 この企画は当初、2015年にスタートした「ひばりタイムス」の5周年事業の一つとして検討された。コロナ感染が広がったこともあり、対象を5年間の全記事から、今年の掲載記事に絞って実施された。それでも今年の記事は例年のほぼ2倍に増えた。数が多くなったこともあって選択のハードルが上がったのかもしれない。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・読者が選ぶ「記憶に残る」記事トップ10-ひばりタイムスの2020年(ひばりタイムス、2020年12月3日

 

北嶋孝
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