津田塾大「学びの危機」プロジェクトの2本が1、2位 ひばりタイムスの「記憶に残る」記事トップ10決まる
西東京市と近隣の出来事を伝える報道サイト「ひばりタイムス」に今年掲載した中から「記憶に残る記事」を選ぶ読者投票が12月25日に締め切られた。集計の結果、津田塾大学の研究会「学びの危機」プロジェクトの活動を伝える2本をはじめ、「世界が少し明るくなる」よう願う学生の写真展紹介や、中学校の校外学習のようすをまとめた報告などが上位を占めた。コロナ禍で暮らしの思いを伝え、地域の出来事を掘り起こして紹介する記事が目立った。
ひばりタイムスが2020年元旦から12月25日のクリスマス当日まで掲載した記事は計688本に上った。12月3日から25日までの期間中に投票した総数は154件、選ばれた記事は133本に上った。
トップには、津田塾大学の「学びの危機」プロジェクトによるオンライン教材紹介のポータルサイト開設を伝える記事が60票で選ばれた。またこの研究プロジェクトがまとめた実態調査の紹介が59票となって2位。障がい児らの困難を丁寧に取り上げた内容と、読者の確かな視線が伝わる選択となった。
3位は「世界が少し明るくなる」ことを願ってコロナ禍での開催に踏み切った学生の写真展紹介が27票、西東京市立明保中学校の校外学習で、「3密」を避けながら生徒の自主性と探究心、協調力を活性化した「リアル救出ゲーム」の報告が26票を獲得して4位となった。
このほか「ミニチュアワールドにようこそ! 動物や小人がお出迎え 街と心にあかりが灯る」が5位(17票)、「学び合って生きる力を取り戻す場に ひばりヶ丘駅北口のカフェ&サロンHALUM」が6位(16票)だった。7位は15票の記事3本、10位は14票の4本が選ばれた。あとは複数の記事が同一順位を占め、最後の133位まで1票差で切れ目なく並ぶ。地域生活を取り上げた多くの記事とともに、多様多彩な読者の幅広い関心と選択が際立つ結果となった。
応募を呼び掛けるページのアクセスが25日まで1200件あったのに、実際の投票は154件。「読まなければいけない記事が多すぎる」「選ぶのに迷ってしまった」「途中で止めた」などの声も伝えられ、今後の課題となった。
この企画は当初、2015年にスタートした「ひばりタイムス」の5周年事業の一つとして検討された。コロナ感染が広がったこともあり、対象を5年間の全記事から、今年の掲載記事に絞って実施された。それでも今年の記事は例年のほぼ2倍に増えた。数が多くなったこともあって選択のハードルが上がったのかもしれない。
(北嶋孝)
【関連情報】
・読者が選ぶ「記憶に残る」記事トップ10-ひばりタイムスの2020年(ひばりタイムス、2020年12月3日)
- 情報欄も4月以降の更新停止 - 2024年3月24日
- 『北多摩戦後クロニクル』3月19日発売 「ひばりタイムス」連載記事を書籍化 - 2024年3月8日
- 東京新聞が「ひばりタイムスの10年」紹介 メディアに掲載されたひばりタイムスの活動は… - 2024年2月27日