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「提言(案)は納得できない」 3館合築で公民館運営審議会が議論

By in 市政・議会 on 2016年1月28日
田無公民館IMG_3419

移転、合築方針が出されている田無公民館。隣は中央図書館(南町5丁目)

 西東京市の公民館運営審議会が1月27日夜、柳沢公民館で開かれ、中央図書館、田無公民館、市民会館の3館合築問題を扱う合築複合化基本プラン策定懇談会の「提言(案)」を討議した。その結果、「到底納得できる内容ではない」などの意見が大勢を占めた。同懇談会は2月4日の第9回会合で最終案を提示。字句修正のうえ「提言」を確定し、市長に提出する予定。審議会で最終案への対応も話し合われたが、結論は出なかった。

 討議されたのは1月21日の第8回懇談会に提出された「提言(案)」。本文6ページのほか、施設整備計画の4案がそれぞれ1ページずつ図入りで挿入され、さらに1ページの付帯意見が付いている。まえがき(1ページ)を含めると全12ページ。

 懇談会の目的は「3施設を合築複合化するという西東京市の方針に基づき、新たな施設に必要とされる機能やコンセプトといった基本的な方向性を整理する基本プランの策定に向けて必要な事項を協議、検討する」とされた。

 このため(1)3館合計の面積が大幅に縮小される影響(2)市民会館の敷地に合築されて中央図書館、田無公民館が西武新宿線南側から北側に移転する影響(新宿線南側地域の公的施設が減る)(3)現在の施設利用は無料と有料が混在している(どう調整するか)(4)図書館、公民館の管轄は教育委員会だが、市民会館は市部局の文化振興課が担当する。新施設の運営主体はどこになるか-などの現実的課題が検討対象からあらかじめ外された。

 「提言(案)」は実現可能性などに触れず、「機能」や「コンセプト」の説明がほとんど。その説明に「図書館」は参照されても、「公民館」「市民会館」は具体名がほとんど出て来ない。本文で「図書館」が出てくるのはイラストの説明を除くと6箇所なのに、「市民会館」と「公民館」はともに1箇所だけだった。

 懇談会に出席している2人の委員から説明を受けた後、不満が次々に述べられた。
 「この案の中に、公民館は見当たらない」「読んで愕然とした。これでは公民館がなくなる。涙が出そうになった。本当に残念」「図書館とホールだけが目立っていて、社会教育施設としての公民館がどこにもない」「次回の懇談会が最後で、字句調整だけとなっている。到底、承服できない」「このまま黙っていたら、提言案の方向や内容に賛成したことになる」「提言がまとめられたら、はい、そうですかと言って認めるのか。席を蹴って退出したらどうか」などの意見が続いた。

 審議会の野間春二会長がこれらの意見を受けて「審議会では、提言案に納得できないという意見が多い。最終案を取りまとめている部署に、公民館運営審議会が承服できないと伝えられないのか。せめて付帯意見を加えるよう働きかけてもらえないか」と事務局の公民館側に問いかけた。

 これに対し伊田昌行公民館長は「懇談会は関係団体のメンバーが出席して話し合う場。行政側の私たちが動くのは難しい」などと答えた。「提言は、新施設の機能やコンセプトの基本的な方向を出す。市はそれらを基に新施設の内容を決め、基本設計、実施設計で具体化する」などとも説明したが、「納得できない」との大勢はおさまらなかった。

 その後は対応をめぐる議論になった。「徹底抗戦して頑張ってください」という発言もあったが、「本文に、公民館の意義を含む字句を挿入できないか」「付帯意見を付けてもらってはどうか」「公民館を利用しない市民、意義を認めない意見も一部にある。公民館の活動を守るためにもできるだけ努力したい」など工夫を求める意見も出た。

 この問題で1時間余り。他の議題も控えて時間切れとなり、会議の中で最終案への対応方針は明確にならなかった。
 審議会委員14人のうち、この日は12人が出席した。「提言(案)」をめぐって9人が発言。3人は発言しなかった。

 合築複合化基本プラン策定懇談会は昨年7月30日に第1回が開かれた。当初は年内に提言をまとめる予定だったが、市議会が9月末に「(3館の)合築複合化は時間をかけ慎重に検討することを求める」決議を可決したため、会合を増やして議論していた。次回2月4日の第9回会合で「提言」をまとめる予定になっている。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・西東京市合築複合化基本プラン策定懇談会(西東京市Web

 

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