多摩27市町の郷土図書を一堂に 第29回多摩郷土誌フェア
多摩地域の27市町が発行する地元の郷土図書などを一堂に集めて展示販売する「第29回多摩郷土誌フェア」が[2017年]1月21日と22日の2日間、立川市の女性総合センターアイムで開かれた。天候に恵まれ、郷土の歴史や文化に関心を寄せる500人近い人たちが熱心に各ブースを見て回った。(写真は、賑わう多摩郷土誌フェア)
展示販売の中心は、「わがまち」の古代から現代までをまとめた郷土史書が多い。西東京市からは、「保谷史」(全8巻)「田無史」(全4巻)など計27点が販売図書リストに掲載された。できたての「西東京市の指定文化財ハンドブック」はテーブルに並ぶ一押しの資料。めざといお客さんが早速手に取って眺めていた。立ち寄った男性会社員(56)はいま小平市在住だが、若いとき旧田無市の芝久保町に住んでいた。「多摩は昔から人びとが住み着いていた地域。どんな歴史があったのか知りたいと思って、毎年来ています」と言う。
遺跡発掘の記録や、旧家・名主の文書をまとめた資料も多い。文化財や名所・旧跡などの観光案内を兼ねたパンフレット、リーフレットも目立った。東久留米市の職員は「文化財や、野鳥、野草の資料がよく売れます。若い人も立ち寄りますよ」と話していた。
調布市からやって来た﨏田智さん(38)は東久留米市に住んでいたことがある。「都心に出てると疲れます。だからといって田舎に帰っても、田舎の地域や社会を知っているわけではありません。いま住んでいる地域に、昔から続いてきた生活や文化があるはずです。地元の地域を知りたい、眠っている歴史を再発見したいと思って『昔話』に関心を持ち、今回初めてやって来ました」と話していた。
このフェアは東京都市社会教育課長会文化財部会の主催。毎年開くフェアの事務局は持ち回り制で、今年は東久留米市だった。同市生涯教育課の市澤信明課長は「郷土の歴史に関心を持つ年輩の方から若い人まで、いろんな方が来ているようです。それぞれの自治体に出かけて資料を探すのは大変なので、資料を一堂に集めたフェアはとても助かるという声を聞きます」と話していた。
事務局の集計によると、会場を訪れたのは21日が290人、22日が170人。2日間で約460人に上った。来年は武蔵村山市が事務局を担当する予定。
(北嶋孝)
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