3Dプリンタオペレーション講座始まる
地域密着の公民館と、先端技術の3Dプリンター。ちょっと肌合いの違う組み合わせが西東京市のひばりが丘公民館で実現した。同公民館主催の「3Dプリンタオペレーション講座」全5回。11月15日(日)午後、その第1回が同公民館で開かれた。
この催しは青年就労支援事業の一環。主催した同公民館の平井達也分館長が挨拶したあと、講師の西東京市Webデベロッパースネットワーク代表の斎藤健太さんが実習で使うプリンターやソフトウェアの説明を始めた。
当日参加したのは、先端の技術を身に着けたいと希望した男女7人のほか、近くの自由学園からパソコンに興味を持つ中高校生8人の計15人。自由学園の中川龍先生(美術工作)は「学園が近いので、たまたま公民館に立ち寄って講座のことを知りました。パソコンに詳しい生徒に話したら、行きたいというので問合せの上参加した」と話していた。
各自が持参したパソコンに、3Dモデリングソフトをインストールする作業からスタートした。ところが…。用意したモデムに受講生が一斉にアクセスしたためソフトがなかなかダウンロードできない。そこでUSBに先にダウンロードして、各自のPCにインストールすることに-。
やがてモデリング作業に入ると、高校生らは飲み込みが早い。自分でサッと操作して、講師の斎藤さんもビックリするようなコンテンツを作成した。四角の枠内に球体を入れ込んだり、怪物のような立体を作り出したり。そのうち年輩組も徐々に形を作り上げた。
斎藤さんと共に講師を務める経営コンサルタントの中村文彦さんによると、従来の物づくりが原材料の「削り出し」を特徴としたけれど、3Dプリンタは2次元データの層を「積み重ね」て3次元の形状を作る。いま産業界で注目されている技術だという。
講座はこのあと、12月13日まで毎週土曜日に開かれる予定。平井館長は「参加者が新しい技術を身に着けて、職場開拓の後押しができるようにしたい」と話した。
(北嶋孝)
【関連情報】
・3Dプリンタオペレーション講座(公民館だより)
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