田無駅前のアスタビルで大規模消防演習

投稿者: カテゴリー: 環境・災害 オン 2017年3月5日

 

三連はしごで救出

 春の火災予防運動の一環として西東京消防署が3月4日、田無駅北口前の大型商業施設田無アスタ専門店街ビルで、消防演習などを行う「第2回アスタ消防フェスティバル」を開いた。

 午前9時から始まった消防演習は、建物3階のレストラン街から出火したとの想定で行われ、同消防署の部隊(ポンプ隊、はしご隊、指揮隊)と地元の西東京市消防団第3分団、アスタビル自衛消防隊、総勢約170人が参加した。

 まず、建物の中で自衛消防隊が初期消火の訓練を行い、客に見立てたアスタ専門店街の従業員らを外側のペデストリアンデッキへ避難誘導した。

 

ホースを延長し放水の姿勢をとる

 

 建物の外では、西東京消防署の部隊が、自衛消防隊から現場の火災状況を確認。一部道路・歩道の交通規制を行い、はしご隊が3階の屋上で、逃げ遅れた人をはしご車のバスケットに乗せて救助し、ポンプ隊が2階のベランダに取り残された人を三連はしごで救出した。その後、ポンプ隊と消防団が、ホースを延長し放水の姿勢をとるなど、本番さながらの演習が行われた。

 消防演習を終えて、西東京消防署の長沢享署長は、「大型施設で実際に火災が発生すると大きな災害になります。消防隊と地元関係者が協力して訓練をやることは大変重要。こうした訓練を通して火災予防を訴えていきたい」と話していた。

 10時からは、アスタビル2階センターコートで、心臓の動きを回復するAED(自動体外式除細動器)の取り扱い体験や消防隊に変身できるミニ防火着衣装体験、火災の起因になる静電気の放電実験のほか、日常生活に潜む危険を発見し事故防止に役立てる学習モニターなども行われた。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・市民のための心臓蘇生(日本救急医学会

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

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