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チェロ奏者の岡本侑也さんが西東京市長訪問 エリザベート王妃コンクール2位

By in 芸術・スポーツ on 2018年1月7日

演奏する岡本侑也さん(西東京市長応接室)

 エリザベート王妃国際音楽コンクールのチェロ部門で2位となった西東京市出身の岡本侑也さんが1月5日、受賞後初めて西東京市の丸山浩一市長を表敬訪問した。丸山市長と懇談し、コンクールの感想や留学中のドイツ生活を話ながらも「帰国して西東京市に戻ると、ここが故郷だと実感できる」と郷里のよさを語り、最後にサプライズの演奏も披露した。

 同コンクールは昨年5月から6月にかけて、ベルギーのブリュッセルで開かれた。チャイコフスキー国際コンクールやショパン国際ピアノコンクールと並び、若い音楽家にとって世界に飛躍する晴れ舞台。エリザベート・コンクールは昨年初めてチェロ部門が設けられ、世界の俊英が競った。

 丸山市長がコンクールの感想を聞くと、岡本さんは「ふつうはキリキリした雰囲気がありますが、エリザベート・コンクールは聴衆がとても温かくて、演奏者はみな楽しんでいと思います」と話した。

 

丸山市長(左)と音楽談義。岡本さん(中央)と母親の勢津子さん

「西東京市に戻ると安心します」と話す岡本さん

 

 昨年10月からドイツのミュンヘン音楽大学大学院に留学中。「尊敬する教授と出会い、音楽仲間にも恵まれました。ソロだけでなく室内楽も学び、日々新しい経験をしています」と語った。

 ドイツも楽しいけれど、日本はひと味違う。「帰国して(西東京市の)わが家に戻ると安心します。幼いころから自宅の部屋で練習してきました。音の響きもよくて集中できる。パーフェクトな部屋、幸せです(笑)。ここで練習すると上達するんです」。隣の母親勢津子さんに和やかな笑顔を向けていた。

 岡本さんは1994年生まれ。幼いころはドイツで暮らした。小学4年のときに帰国し、西東京市の青嵐中学から東京芸術大学附属音楽高校、東京藝術大学音楽学部に進み、チェロを山﨑伸子さんらに師事した。

 在学中から内外のコンクールで抜群の成績を収めた。2009年ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール in 八王子で審査員奨励賞を受賞。2010年には若い人のための「サイトウ・キネン室内楽勉強会」と小澤征爾音楽塾オーケストラに参加して経験を積み、2011年秋、第80回日本音楽コンクールチェロ部門第1位になるなど、国際舞台で活躍できる若手チェロ奏者として期待されていた。

 これからはさらに忙しくなる。「ありがたいことに、今年は1ヵ月おきくらいに国内でコンサートが予定されていますから、毎回帰国します。夏はクロアチアの音楽祭に招かれました」「作曲家のメッセージを、聞き手のお客さんに伝えられるように演奏したい」などと抱負を語った。

 訪問の終わりにサプライズが。「チェロを見せてほしい」と頼まれ、そのまま演奏へ。弾いたのはバッハの無伴奏チェロ組曲第3番の前奏曲(プレリュード)だった。丸山市長も「まさか聴けるとは思わなかった」と約3分の至福のひとときを味わっていた。

 

左から丸山浩一市長、岡本侑也さん、勢津子さん、池澤隆史副市長、田中彰文化振興課長

 

 弾き終わったチェロは、指揮者の小澤征爾さんらを育てた斎藤秀雄氏の使ったイタリアのパオロ・アントニオ・テストーレ製作(1746年)の楽器だった。勢津子さんは「お借りしていたチェロなので、期限が来てこの夏にお返しすることになっています」と話していた。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・The International Queen Elisabeth cello competition 2017(Queen Elisabeth Competition
・Yuya Okamoto(Biography)(Queen Elisabeth Competition
・岡本 侑也(ジャパン・アーツ

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