「在宅療養の今とこれから」 介護の日トークショー

投稿者: カテゴリー: 暮らし健康・福祉 オン 2015年11月12日

 11月11日は「介護の日」。西東京市はこの日、田無駅北口のアスタセンターコートで、「在宅療養の今とこれから」のテーマでトークショーを開催した。丸山浩一市長がまず挨拶し、10年後に西東京市でも高齢化が進む状況をスライドで説明して出席者にバトンタッチした。(写真は、挨拶する丸山浩一市長=アスタセンターコート)

 

 コーディネーターを務める多摩小平保健所長の向山晴子さんは、「2025年問題を知ってますか」と会場に問いかけることから始めた。「2025年問題」は、10年後の2025年に「団塊の世代」が後期高齢者(75歳以上)になり、介護問題が一段と深刻になるとみられる状況を指している。

 西東京市でも75歳以上の後期高齢者は10年後に今より32%増えて約2万9000人と推計。高齢の単身世帯や認知症患者も増えるのに、病院の増床は望めそうもない。向山さんは、地域で安心して在宅療養を受けられるニースが飛躍的に高まってくるとして、地域包括ケアシステムを担う医師会、歯科医師会、薬剤師、理学療法士、訪問看護士らの発言につなげた。

 

介護の日に「在宅療養の今とこれから」を話し合う 禁無断転載

介護の日に「在宅療養の今とこれから」を話し合う 禁無断転載

 

 医師会長の石田秀世さんは「かかりつけ医」を持つのが健康管理の第一歩と指摘。医療、介護、予防、生活支援、住まいなどの各分野の連携による地域包括ケアシステムをつくる上で、医師会も積極的に動いている、と述べた。
 歯科医師会長の浅野幸弘さんは「大切なのは歯を悪くしない、痛くしないこと」と予防と日常の手入れを説いた。
 介護保険連絡協議会の山本悦子さんは訪問介護の現場経験から「急性期が過ぎれば、呼吸器を付けても在宅で過ごせる。当事者が望めば、私たちが支援します」などと話した。

 このほか薬剤師会の藤田珠理さん、理学療法士協会の中村岳雪さん、地域包括支援センターの石井孝行さんがそれぞれの分野で具体的に出来ること、必要なことを説明した。

 この日はイベントが盛り沢山。午前中は西東京市オリジナルの「しゃきしゃき体操」を実演。市接骨師会の協力で、転倒予防のために効果的な筋力アップの体操もお披露目した。午後はトークショーのほか、薬剤師会の「お薬相談」を開き、社会福祉協議会の活動紹介や、東京都理学療法士協会・福祉用具事業者らの介護機器の説明など多くのコーナーが設けられた。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・第7回西東京市「介護の日」イベント(平成27年10月15日号「広報西東京」 
・「介護の日」について(厚生労働省・福祉基盤課)

 

 

北嶋孝
(Visited 671 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA