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東久留米市の氷川台自治会が「高齢者移動お助け隊」 コミュニティバス代わりに運行開始

「お助け号」の前でテープカットをする苅部施設長と殿田自治会長

 高齢者の多い住宅団地は交通不便なのに、東久留米市にはコミュニティバスがない。それならと、団地自治会が社会福祉法人と手を結び、自前のバス事業を始めた。名付けて「高齢者お助け隊」。その元気な活動を、団地の自治会長、殿田俊三さんに報告してもらった。(編集部)

 

 東久留米市にある氷川台自治会は、コミュニティバスに代わる75歳以上の高齢者を対象とした「氷川台高齢者お助け隊」事業を開始し、12月12日快晴の下、氷川台の小山台遊園で出発式を行った。会場には40人余りの自治会会員、同市生活文化課や介護福祉課の職員も駆けつけ、「お助け号」と名付けた自前のバスの運行を祝った。

 

第1便に乗車する高齢者に自治会から花束贈呈

 氷川台地域は、道路が狭く、坂があり、住宅地と公共公益施設、医療施設、商店街、東久留米駅を結ぶ交通機関が無い交通不便地域で、高齢者はタクシーを利用するしか移動手段がなかった。自治会の会合などでは、以前からコミュニティバスの運行を望む声が多く上がっていた。

 自治会は高齢者の利便性確保のため、障がい者施設である「社会福祉法人 龍鳳 ライフパートナーこぶし」と協議を重ね、法人の福祉車両を使用して、法人が事業主、自治会会員が運転ボランティア登録することにより事業を立ち上げた。

 「お助け号」は、毎週火曜日に「氷川台自治会小山台遊園前~西武池袋線東久留米駅東口~イトーヨーカ堂正面~イオン正面」と駅や市内大型スーパーを巡回する。今後、利用者の意見を反映しながら運行ルートや運行回数に柔軟に対応していく。

 

 

「お助け号」に乗り込む利用者の皆さん

ヨーカ堂前では横断幕で歓迎する市職員

 

 普段は、ネットスーパーや宅配弁当に頼る高齢者も、お昼は寿しを楽しみ、生鮮食品売り場では夕食の献立を考えながら品定めをしていた。「お助け号」に感謝の言葉と今後の生活に楽しみが増えたと語り、両手に荷物を抱えて笑顔で記念すべき一日を終えた。

 

イオン店内の広さに目を輝かせる

生鮮売り場で魚を手に品定め

 

 自治会は、今年2月には『平成28年度 ふるさとづくり大賞』団体賞(総務大臣賞)を受賞しており、東久留米市には普段から感謝されている。同市で初めての今回の取り組みは、介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、市町村 が中心となって提供する地域包括ケアシステムの構築の一翼を担う。今後も市や社会福祉協議会などの協力を得て活動していきたい。
(殿田 俊三)(写真は、東久留米市社会福祉協議会提供)

 

【筆者略歴】
殿田俊三(とのだ・しゅんぞう)
 1947年生まれ、広島県安芸高田市出身。1983年から氷川台に住み現在に至る。1970年から39年間のサラリーマン生活を送り、2010年から輪番制で回って来た自治会役員(会長)に就任した。1年間の活動で地域コミュニティの衰退に危機感を覚え、2011年から自ら先頭に立って協力者を募り、地域の活性化へ向けたさまざまな活動を展開している。

 

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