3館合築関連の請願と陳情を採決 市議会文教厚生委員会

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2016年12月10日

手前が中央図書館、奥が田無公民館(禁無断転載)

 西東京市議会文教厚生委員会(森信一委員長)が12月9日(金)に開かれ、継続案件となっていた3館合築関係の請願と陳情計6件を午後の審議で採決した。このうち「合築複合化案を見直し、図書館・公民館は田無駅南側に残すことを求める」との陳情26号は全会一致で採択。他の5件は不採択となった。

 不採択となった請願第6号は「田無公民館・中央図書館を現在地から移動させないでください」との内容で、22団体と1583人から提出された。採決結果は4対4の可否同数となり、森委員長の裁決で不採択となった。「中央図書館・田無公民館を現在の場所で存続させることを要望する」との陳情第24号も可否同数となり、森委員長の裁決で不採択となった。

 これらの採決に先立ち、丸山浩一市長の出席を求めて3館合築の方針の検討過程などについて質疑が交わされた。今年9月になって、それまで合築複合化基本プラン策定懇談会が提言した4案のほか、中央図書館と市民会館を合築し、田無公民館を現在の場所に残す選択肢を付け加えることになった経緯などに質問が出た。

 丸山市長はこの点に関連し、多摩地区の他市と比べて西東京市の中央図書館の規模や面積が小さいことを踏まえて「20万都市にふさわしい中央図書館はどうあるべきか、近隣市の図書館を見て回った。そのうえで、総合的な判断として、公民館を残し、中央図書館と市民会館の2館合築を選択肢に加えるよう(担当部署に)指示した」などと述べた。

 3館合築方針は当初年内決定の予定だったが、さらに丁寧な市民説明や意見聴取が必要との判断などから来年以降、結論を出すことになった。

 午前の委員会は西東京市国民健康保険条例の一部改正案など4件の条例改正案を全会一致で可決した。いずれも国の法改正に伴う規定整備など。

 障害者の「移動支援」に作業所の送迎を含めるよう求めた陳情は全会一致で採択した。田無と保谷の「手をつなぐ親の会」などの要望だった。

 「子ども食堂」に市の補助金交付を求める陳情は不採択となった。「子ども食堂の実施団体から補助金交付の声はあがっていない」などの意見が委員からあった。年明けには、市は各団体と非公式に要望などを聞く会を設け、場所提供、食材ルートの確立など模索する。
(北嶋孝、柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・平成28年第4回定例会付議案件(西東京市Web
・西東京市合築複合化基本プラン策定に向けた提言(西東京市Web

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