美味しくて楽しい防災イベント 「いこいの森防災DAY」

投稿者: カテゴリー: 環境・災害 オン 2018年3月21日
消防車

消防服を着て消防車に乗れる。子どもは大喜び

 「いこいの森防災DAY」が3月17日、西東京いこいの森公園で開かれました。ひばりタイムス主催「市民ライターになる講座」に参加した梶原美佳さんの報告です。(編集部)

 いこいの森公園の原っぱ広場にはキッチンカーが3台並び、野菜即売会のテントの向こうには、起震車や消防車が並ぶ。バーべキューコーナーでは防災ピクニック。かまどベンチではマシュマロを焼いた。電気ショックで心臓の機能を回復する医療機器AED(自動体外式除細動器)の使い方や、乳幼児の応急手当の講座も開かれた。楽しみながら防災意識を高める工夫があちこちに。「いこいの森防災DAY」は美味しくて楽しいイベントだった。

 

キッチンカー

キッチンカーはケバブ・クレープ・コーヒーの三店舗

野菜

安くて新鮮! 昼過ぎにはほとんど売り切れた

 

 家族を守るミニ講座では、AEDを使う判断の説明があった。「人が倒れたら、まず呼びかけて、意識がない、反応がない、息をしていない、の3つに当てはまればすぐに胸骨圧迫心臓マッサージを開始する。119番通報とAED搬送を近くの人に依頼する」「胸骨圧迫心臓マッサージは、乳幼児なら二本指、8歳未満なら片手で。子どもの元気な心臓は数分で戻ることが多い」との説明に、参加者は熱心に耳を傾けていた。他にも発熱やけいれん時の対処法。誤飲、やけど、けが、鼻血の対処まで。講座を担当した西東京市西原出張所の藤原照洋所長は「声を掛けてもらえばいつでも出かけて説明します。近くの消防署に連絡してください」と話す。私は子どもがケガをしたとき、慌てふためいていた。こういう講座をもっと早く聞いておけばよかったと心から思う。

 

講座

講座では質問に詳しく応えてくれた

 

 消防車の周りには小さい子ども達が集まっていた。消防士の防火服とヘルメットを着用して写真を撮る親子の姿も。的に向けて放水する消火器コーナーではいつまでも水をかける子もいた。みなせっせとスタンプを集め、クイズに答え、景品のヨーヨーと防災グッズをもらっていた。防災ピクニックでは、火おこし、ビニ-ル袋を使った炊飯、各自が持ち込んだ食材でバーベキューを楽しんでいた。市内から参加した家族は「防災対策は水を備えているくらい。今日はとても勉強になりました。防災が大好きな息子も大満足です」と話していた。

 

消火器

消火訓練は楽しくてなかなか水をとめられない

スタンプラリー

スタンプラリーはみな大好き。ポイントで説明をきちんと聞いてからまわっていた

 

 いこいの森公園での防災イベントは2回目となる。今回は「地域の防災力を上げる」をテーマに、西東京消防署・西東京市危機管理室も参加する。ここは「広域避難場所」に指定されており、防災トイレやかまどベンチ、震災用井戸、緊急用ヘリポートがある。主催した「西東京の公園・西武パートナーズ」の八木佳保里さんは「防災機能を知ってもらいたいし、防災意識の確認のためにも、こういった防災訓練に年に一度は参加してほしい」と話す。

 

いこいの森公園防災機能説明

いこいの森公園の防災機能

 

 いこいの森公園は2016年4月から指定管理制度が導入され、「西東京の公園・西武パートナーズ」が管理者になった。その後「防災ピクニック」「ガーデニングイベント」「サマーデイ」「ドックフェスタ」などのイベントを開催するようになった。

 八木さんは「多くの人に来てもらい、こんなことやってるんだ、と知っていただくことで、イベントに協力してくれる人が増えることを期待しています」と話す。今回は「いこいの森ラジオ体操会」「田無農友会」の協力があった。4月21日に開く「ガーデニングDAY『そら はなパーティ』」では、ハンギングバスケット教室や、花の販売、ハンドメイド作家の作品販売、軽食やドリンクの店も出店を予定している。

 広い公園でのイベントはとても気持ちがいい。参加した人はみなとても楽しんでいた。特に防災イベントは子どもは喜ぶし大人もいろいろ勉強になる。来年はもっと多くの人が来るとよいなと思う。
(梶原美佳)(写真は筆者提供)

 

【関連リンク】
・いこいの森防災DAYを開催いたしました!(西東京の公園・西武パートナーズ

 

【筆者略歴】
梶原美佳(かじわら ・ みか)
 東京生まれ。千葉県育ち。 現在西東京市ひばりが丘在住14年。 建設業で建築士として勤務後、専業主婦。 マンションの自治会役員、西部地域協力ネットワーク副会長。

 

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美味しくて楽しい防災イベント 「いこいの森防災DAY」」への2件のフィードバック

  1. 殿田俊三
    1

    「美味しく楽しい防災」イベントを楽しんでいる子供達の姿が沢山あって、アットホームな防災イベントの様子が感じられますね。子供の時から遊びを通して「防災」に親しむことは防災力の底上げになります。子供が沢山遊びに来ると親もつられて参加してきますから、大変企画力がある防災イベントですね。参考にします。特に、筆者さんが2月の講演会でお会いした梶原さんのデビュー記事と知って重ねて楽しく読ませて頂きました。

    • 梶原美佳
      2

      コメントありがとうございます。この辺りはマンションが増えて、子どもの数も増えました。来れば楽しんでもらえると思います。情報がなかなか行きわたらない事が課題と、主催者の方が話していました。

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