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自由学園のカレーパンが最高金賞 しののめ茶寮で完売続出

By in 子育て・教育, 食・調理 on 2018年8月21日

最高金賞! 輝いています!

 手作りの味が好評の自由学園パン工房のパンが、一般社団法人日本カレーパン協会が主催する「カレーパングランプリ2018」のバラエティ部門で最高金賞を受賞し、8月4日に授賞式が行われました。その味と誕生の秘密を、「カレーパンファン」の渡邉篤子さんが報告します。(編集部)

 

 「キーマカツカレーパン」が「カレーパングランプリ2018」で最高金賞を受賞したと聞き、8月10日に自由学園しののめ茶寮(東久留米市学園町)を訪れた。

 しののめ茶寮は、学園町の住宅街の樹々の緑に囲まれたカフェ。地域の人が立ち寄り、コーヒーを楽しみながら、静かに本を読んだり、仲間と打ち合わせをしたり。自由学園の生徒のために長年作り続けられてきたパン工房の焼きたてのパンや、食事研究グループの手作りのクッキーも味わえる。誰でも利用できるカフェでありながら、自由学園と地域の交流の場ともなっている。

 午前11時頃厨房から「キーマカツカレーパン」が運ばれてきた。カレーパングランプリ2018バラエティ部門最高金賞の賞状と楯の隣に並べられた。

 パプリカの赤とカツの切り口の淡いピンクのせいか、予想より「カワイイ!」。中身の見えないカレーパンが多い中で、この見た目もアピール度高かったのでは? と感じた。
 ケースに入ったままの状態でもほんのりカレーの香がする。食欲がぐっと増す。一口食べると、パン、カレー、キャベツ、カツのおいしさが、まとめて飛び込んできた。

 

見た目も技あり!

 

 カツは厚切りの肉とサクサクの衣。柔らかくてしっとりしている。キーマカレーはスパイスが利いているがほどよい辛さ。枝豆も存在感がある。キャベツとパプリカは炒めてカレー粉で味付けされていて野菜の甘みが感じられる。生地に米粉を含んだパンが、最後の一口を締めくくる。満足!

 「カレーパングランプリ2018」を主催したのは一般社団法人日本カレーパン協会(佐藤絵里会長)。「いま!一番おいしいカレーパンはどれだ?」を合い言葉に、2016年から開催され、今年で3回目。東西の「揚げカレーパン」「焼きカレーパン」の4部門に加え、「チーズカレーパン」「キーマカレーパン」「バラエティ」の7部門に分かれ、それぞれの部門の最高金賞が選出される。「キーマカツカレーパン」はパンで具材を包み込まないスタイルであるため、バラエティ部門となった。

 予選(エントリー)、本選(決勝)とも一般の人の投票数で競う。今年は予選参加数501、決勝進出数175であった。決勝は5月21日より、6月21日までの期間、協会のホームページの専用投票画面にて投票が行なわれた。(日本カレーパン協会のホームページより) 

 

最高金賞の楯

 

 自由学園パン工房では、西東京市のひばりが丘パルコ店頭での販売会、地域向けの春のイベントである南沢フェスティバル、しののめ茶寮などで新製品「キーマカツカレーパン」を販売した。評判は上々で、多くの得票を得て最高金賞を受賞した。2018年8月4日「カレーパン博覧会2018」の会場(上野松坂屋)で授賞式が行われ、高橋和也学園長が賞状と楯を受け取った。

 「カレーパン博覧会」は全国から130種が出品され、開場前は長蛇の列ができる人気イベント。有名ベーカリーや地方の人気店も多数出品。カレーパンファンにとっては、全国のカレーパンを一度に食べ比べられる絶好の機会である。今年の様子はフジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」でも放映された。

 自由学園では創立当初から、「作りたての昼食を全員で食べる」を実践している。現在は、幼稚園から大学部までの全ての部ごとに台所と食堂がある。その全体を統轄する食糧部部長の石川章代さんにキーマカツカレーパンの開発にまつわる話を聞いた。

 

「カレーパンの人気にビックリです」と石川章代さん

 育ち盛りの男子部(中等科・高等科)の生徒から「腹持ちのよいパン食を」というリクエストがあり、先ずは「ドライカレーライスパン」を開発。昨年の「カレーパン博覧会」に出品した。「カレーパングランプリ」への挑戦を勧められ、さらに進化したパンを開発したいと考えていた。

 自由学園パン工房の主任(平野雅久氏)が「閃いた!」とアイデアを提供。ボリューム感のあるカツカレーとカレーパンが一緒に味わえる「カツカレーパン」を開発した。

 カツは本格的なカツ、キーマカレーは手作り、刻みキャベツは火を通してカレー粉で味付け、パン生地には米粉をまぜ腹持ちを良くした。沢山のパンをいっぺんに形を揃えて成形するのはかなりの職人技が必要だ。折角の中身が見える形なのだから、と彩りにも気をつかった。

 パン工房の職人たちは旺盛な創作欲で、生徒のリクエストに応えつつ、栄養バランスを考え「キーマカツカレーパン」を完成させた。

毎日完売!

 このパンを男子部の昼食に出したところ、校内で出会った生徒が「またお願いします!」「今度いつですか?」と声をかけてくれた。うわさを聞いて、他の学部からも食べてみたいとのリクエストがあった。

 自由学園では「食育」という言葉が使われる以前から、「食」と「暮らし」と「学び」を総合的に実践している。「育てる」「整える」「「味わう」「始末する」という「食」にまつわる全ての場面で「学び」がある。「社会に出てから、その学びが自分を作っていることを実感する」と石川さんは語った。

 キーマカツカレーパンは自由学園しののめ茶寮で発売中。(数量限定。事前予約等お問い合わせは、自由学園食糧部TEL 042-422-1091)へ。ひばりが丘パルコが主催するイベント「ひばり文化祭」でも、11月4日の販売が決まっている。
(渡邉篤子)(写真も筆者提供)

 

【関連リンク】
・「カレーパングランプリ2018」のバラエティ部門で最高金賞受賞!自由学園パン工房「キーマカツカレーパン」(自由学園
・自由学園パン工房(自由学園しののめ茶寮
・カレーパングランプリ2018 結果発表(日本カレーパン協会

 

【筆者略歴】
渡邉篤子(わたなべ・あつこ)
 ひばりが丘在住約30年。音楽教室講師の傍ら公民館などで音楽講座の講師を務める。ひばりが丘でエリアマネジメントをする民間団体「まちにわひばりが丘」のボランティアチーム「まちにわ師」2期生。コミュニティーメディア「AERU」担当。

 

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