新しい「仮校舎」で3学期始まる 西東京市立中原小が始業式

投稿者: カテゴリー: 子育て・教育 オン 2019年1月9日

中原小学校の新しい「仮校舎」(東門)

 西東京市立中原小学校(水野伸一郎校長)は老朽化した校舎建て替えのためこの3学期からほぼ2年間、年末に完成したひばりが丘中学校の新校舎を「仮校舎」として使うことになった。1月8日朝、子どもたちは、ひばりが丘団地エリアの新校舎に初登校。始業式に臨んだ。

 「仮校舎」とはいえ、学校は出来たばかりのピッカピカ。体育館は2階にあり、天窓から日の光が差し込んで明るい。始業式は3校時目。全校児童約800人が午前10時過ぎから集まり、間もなく水野伸一郎校長が登壇して式が始まった。

 

「正」の意味を分かりやすく伝える水野校長

 

 水野校長は「3学期は新しい校舎でのスタートです。わくわくしますね」と話し始めた。お正月の「正」の字のカードを掲げ、「一」と「止」の二つに分けて説明した。「『一』はスタートラインや目標、『止』は足とか歩くの意味。『正』は、目標を立ててまっすぐ歩み始めることです。大切なのは、目標を立てたあと、考えてやってみて、繰り返すこと。こうして出来ることを増やしていきましょう」と話した。

 「児童代表の言葉」が続いた。5年生の各クラスから4人が壇上に立った。「サッカーで頑張った」「違う学年の子に声をかけた」「他の子の荷物を持ってあげた」「練習して合唱でうまく歌えた」「下級生をサポートしたい」…。2学期で頑張ったことや3学期の目標を話すと、大きな拍手が起きた。

 締めくくりは校歌斉唱だった。「新校舎で初めての校歌です。生まれ変わった気持ちで体育館いっぱいに声を響かせましょう」。ピアノ伴奏が始まり、子どもたちが歌い始めた。「清く明るい武蔵野の ひばりが丘のふところに…」。大きな声で3番まで歌い終え、式は10分余りで終わった。

 

体育館は明るく広々

 近くの先生に聞くと、体育館はエアコンなし。「思ったより寒くなかったでしょう。体育館が2階にあるせいかもしれませんね」。なるほど。コートを脱いでいても気にならなかったのはそのせいか。

 学校側の説明によると、今週は特別編成の4時間授業。この日は登下校とも保護者らが新しい通学路十数カ所に立って見守った。「初めての行き帰りです。友達とおしゃべりが楽しくて歩道を広がったり、夢中で道路に飛び出したりしないように気を付けないといけません」と水野校長。「保護者の方々、地域の方々のご協力に感謝しています」と話した。

 新校舎はひばりが丘3丁目。旧校舎は同2丁目。団地を挟んで約300メートル余り離れている。校舎を間違えた子はいなかったか。副校長の博多正勝先生に尋ねたら「前の校舎にも見守りの人がいましましたが、そちらに行った子はいませんでしたよ」。

 退出間際、玄関横の教室が目に入った。窓が大きくて広い。1年生の授業中だった。ボードに「あけましておめでとう」の大きな文字。カラーチョークで色鮮やかな絵が描かれている。子どもたちの視線は先生に向いていた。

 関係者による新校舎の竣工式は1月19日。この日、保護者会も予定されている。
 隣接の校庭はまだ整備中。3月いっぱいで完成予定という。4月の新学期に向けて工事が進んでいる。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・中原小学校(HP

 

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新しい「仮校舎」で3学期始まる 西東京市立中原小が始業式」への1件のフィードバック

  1. 富沢木實
    1

    災害が起きた時の避難場所には、体育館が使われます。エレベーターあるのかな。避難所になることを想定していない2階の体育館は、少々心配です。確か四中も2階だったかと。

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