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泉小学校で最後の卒業式

By in 子育て・教育 on 2015年3月25日
泉小学校の最後の卒業式

【泉小学校の最後の卒業式】

 3月末で閉校が決まっている西東京市立泉小学校の最後の卒業式が3月25日(水)午前、同校体育館に保護者らも集まって行われた。開校から44年。最後の6年生は卒業証書を受け取り、門出の言葉を述べ、校歌を歌い、在校生が作る花のトンネルを潜り抜けた。

 卒業式は卒業証書の授与がメーン。6年生が次々に壇上に上り、名前を読み上げられると、将来自分がなりたい職業を「夢」として発言、証書を受け取った。

 「夢」はバラエティーに富んでいた。保育士、獣医、内科医、教師などの正統派や、プロ野球選手、メジャーリーグ、サッカー選手などのスポーツ系も。ゲームプログラマー、IT企業、イラストレーター、編集者のほか、ミュージカル関係に進みたいと語る子もいた。「人の役に立つ職業に就きたい」という子もいれば、「まだ決まっていないので中学校で見つけたい」という発言も。それぞれの夢を叶えるため、中学に進んだら、勉強に部活に頑張りたいという決意表明が多かった。突拍子もない夢はほぼない。現実の見える着実な言葉が続いた。

 卒業生の「夢」発言を受けて、幸内悦夫校長は式辞のなかでプロテニスの錦織圭選手の努力の跡を紹介した。13歳で渡米、テニスクラブでの挫折と精進。プロデビュー後も平坦な道はなかったと前置きして、「成功のキーワードは三つ。チャレンジ精神、地道な努力の積み重ね、多くの人たちとの協力と感謝」を挙げた。「泉小学校は今月で44年の幕を閉じる。最後の最高学年生として、伝統を背負ってこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。

 卒業生の「門出の言葉」は、6年間の出来事を全員で振り返る。「6年前の入学時は上級生が大きく見えた」に始まり、学習発表会の演劇で「役になりきった」自信と喜びを語り、運動会や委員会活動を積み重ね、移動教室のキャンプファイヤーや友達との夜の語り合いを懐かしむ。一人一人が記憶を確かめ、言葉をつなぐ。最後は全員が声を合わせ「5年生のみなさんも、新しい学校で力を発揮してください」と在校生たちへの思いやりと感謝の言葉で締めくくった。

 卒業生は56人。1971年の開校以来、泉小の卒業生計3742人。その「伝統」と「夢」を託されるのかもしれない。在校の151人は4月から住吉小、谷戸第一小、保谷小の3校などに進む。教職員にも異動が待っている。

 式の最後は、卒業生はもちろん、保護者、来賓、教職員がともに校歌を力一杯歌った。一番の歌詞は春の季節にふさわしい。

春の日の 青き真清水
あるふれつつ 流れる音の
豊かなる ひびきとなりて
学び舎の ここに聞こえる
清らかに 清らかに
    泉 泉 泉小学校…

 記念撮影を終えた6年生は、好天に恵まれた校庭で、在校生が掲げる花のトンネルを通り抜けた。「仰げば尊し」や「蛍の光」は昔の話。この日卒業生が歌ったのは「この星に生まれて」「旅立ちの日」など3曲。花の香が匂う校内に湿り気は少ない。同校を卒業した中学生が校庭に集まり、6年生らと言葉を交わしている。そのあと三々五々、保護者らと肩を並べて記念撮影。ピースサインや証書を収めた紙筒を笑顔で掲げる光景が目立った。
(北嶋孝)

 

 

【関連リンク】
・西東京市立泉小学校ホームページ http://www.nishitokyo.ed.jp/e-izumi/index.html
・西東京市立学校統合協議会提言書http://www.city.nishitokyo.lg.jp/kyoiku/kakusyuresearch/26tougou-teigen.html

 

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2 thoughts on “泉小学校で最後の卒業式

  1. 幸内 悦夫
    1

    本校の卒業式の取材記事、読ませていただきました。式の様子を丁寧にお伝えいただきありがとうございます。本校は閉校・統合のため4月から卒業生のみならず全員が他校に進学します。すべての泉の子が新しい環境で幸せになってくれることを願っています。地域の皆様の今まで以上のご支援をお願いしたいです。

  2. 2

    さいこー!

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