ひばりヶ丘駅前で給食用野菜の販売会 地元農家の採れたて野菜は完売

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙暮らし オン 2020年3月15日

野菜を買い求める人が次々にやってきた(ひばりヶ丘駅南口)

 学校給食用野菜の販売会が3月15日午前、西武池袋線ひばりヶ丘駅南口の駅前広場で実施された。地元農家が提供した採れたてのホウレン草とコマツナ各200束、大根50本のほか、長ネギやキュウリも売り場に並んだ。晴天に恵まれて高齢の人たちや若い家族連れが詰めかけ、野菜は早いものは20分、残ったのも1時間40分ですべて売り切れた。

 南口駅前広場のテントが販売会場だった。定刻数分前に行ったらもう始まっていた。「予定の10時前には10人以上並んでいて、『急いでいる』という方もいたので10分ほど前倒ししました」。スタッフの一人はこう言いながら、販売の手を休める暇がないほど。キュウリ(3本入り)を30袋用意したが、10時10分に売り切れ。ホウレン草は200束、長ネギ150束、大根50本も次々に完売。最後まで残ったコマツナ200束も11時30分で捌けた。ホウレン草と大根が100円、そのほかは200円だった。

 

お父さんと一緒に買い物

最後のコマツナが売れるとスタッフから拍手が起きた

 

 市内芝久保4丁目に住む庄司夫妻は自転車で駆けつけた。妻の友美さんは「近くに住む娘は、子供が生まれたばかりで出歩けない。2家族分買いました」。夫の俊治さんと共に、コマツナや大根、ネギなどを両手にいっぱい抱えていた。

 緑町2丁目から来た相良敦子さんもネギや大根を購入した。「下の子どもが小学6年生です。給食がなくなったので、食材のことが気になっていました。友人のフェイスブックで教えられて来ました。もっと高くてもいいと思います」。子どもの様子を尋ねると「休校になる前日、『友達と会えなくなる』と悲しんでいました」と話した。

 西東京市の小中学校が一斉休校に入ったのが3月2日から。給食用の野菜を提供していた市内の農家にとって、急な販路探しが課題になっていた。そのための販売会は3月8日、西武新宿線田無駅北口のペデストリアンデッキで実施された。今回が第2弾だった。販売用の野菜は市内の3農家が提供した。

 販売会は2回とも、FM西東京が主体となって4月からスタートする駅前情報発信拠点「まちテナ」のスタッフが担当した。学校給食担当の市教育委員会学務課、農家とつながりのある産業振興課、駅前情報発信事業を担当する企画政策課らが支援した。関係者の間で「次もやりたい」「会場を探さなければ」などの声も上がっていた。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・市立小中学校休業に伴う給食用農産物について(西東京市Web

 

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