公立昭和病院の看護師1人が感染 濃厚接触者はいずれも陰性
公立昭和病院(小平市、上西紀夫院長)は4月13日、手術室に勤務する看護師が新型コロナウイルスに感染したことが判明した、と発表した。
発表によると、同病院の手術室だけで勤務する非常勤の麻酔科医が本来の勤務先(埼玉県)で新型コロナウイルスに感染したとの報告を4月7日に受け、その医師の宿直期間に接触があった医師、看護師ら8人にPCR検査を実施。11日に手術室に勤務する看護師1人が陽性と判明したため医療機関に入院した。その看護師の濃厚接触者8人は検査の結果、いずれも陰性だった。その他の手術室看護師20人も検査を実施した。
感染した看護師は、勤務中は常にマスクをしていたが、休憩時間はマスクなしに会話していたことがあったという。同病院は以前から「(休憩室で)食事の際は前後左右の人と距離を保って会話をしない」「同じ空間で食事する人がいる際も会話をしない」「会話をする時はその空間にいる人が全員マスクをしていることを確認する」など全職員に厳重な感染対策を呼びかけていた。
感染判明を受けて、当該の休憩室を消毒するとともに、感染のリスクがある手術室看護師 11人に14日間の就業制限を課した。今後、入院・外来ともこれまで通りの診療を続けるが、「一部の手術については看護師の就業制限などのため4月26日まで制限せざるを得ない」としている。
昭和病院は8日、患者の感染リスクを減らすため、紹介状を持っていない受診希望者の診療を原則的に断ると発表。9日には出産時の分娩立ち合いを中止するなど、医療崩壊の防止に向けた措置を取っていた。
(片岡義博)
【関連情報】
・公立昭和病院(HP)
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