公立昭和病院の看護師1人が感染 小平市で感染者15人、初の2ケタに 郵便局、福祉施設の職員も陽性
公立昭和病院(小平市)は1月4日、新型コロナウイルス感染症の陽性患者を収容する一般病棟に勤務する看護師1人が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。この看護師は昨年12月29日、体調不良はなかったが声がかすれる症状が出たため、検査の結果、陽性が判明。画像診断の結果、肺炎の所見も確認されたため同病院に入院した。
濃厚接触者はいなかったが、念のために同じ病棟に勤務する職員ら45人(看護師40人、看護助手4人、医師1人)に29、30日に検査を実施した結果、全員陰性だった。この45人には14日後に再度、検査をする予定。ただし発症の2日前に接触があった職員30人は発症から1週間後に中間検査をして健康観察を続ける。同病院は外来・入院との通常診療をこれまで通り継続する。
小平花小金井五郵便局(小平市花小金井8丁目)では1月1日に職員1人の感染が判明した。保険所の調査で濃厚接触者はおらず、1月4日から通常通り業務を再開した。
社会福祉法人「平心会」は昨年12月29日に同法人に勤める職員1人の感染が判明した。平心会は小平市内で特別養護老人ホームや介護予防センター、デイサービスセンターなどを運営しているが、職員の勤める施設名は「個人の特定につながる」として公表していない。濃厚接触者はおらず、体調不良者の発生は確認されていないという。
東京都福祉保健局は1月2日(1月1日時点)、小平市内で新たに発生した新型コロナウイルスの患者数が15人と公表した。小平市内の1日の感染者数が初めて2ケタに達した。
(片岡義博)
【関連情報】
・当院に勤務する職員の新型コロナウイルス感染について(公立昭和病院)
・日本郵政グループ社員等の新型コロナウイルス感染について(日本郵政グループ)
・当法人職員の新型コロナウイルス感染について(平心会)
・市内の患者数・患者情報(小平市)
【筆者略歴】
片岡義博(かたおか・よしひろ)
1962年生まれ。共同通信社文化部記者として演劇、論壇などを担当。2007年フリーに。2009年から全国52新聞社と共同通信のウェブサイト「47NEWS」で「新刊レビュー」を連載。小平市在住。
公立昭和病院で新型コロナウイルス感染者が出たため記事を差し替えました。(編集部)