ペットの預け先、確保していますか? 家族隔離に備え小平市がポスター作成
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、心配されるのがペットへの対応だ。飼い主が感染した場合、本人だけではなく家族全員が濃厚接触者として隔離される可能性がある。そうした事態に備えてペットの預かり先を見つけておくよう呼びかけるポスターを小平市が作成し、4月14日から市内でペットフードを販売する店舗などに掲示を始めた。
小平市環境政策課は、災害時に家族とペットが安全に避難し、ペットが避難所で温かく受け入れてもらうための心構えを呼びかけてきた。①キャリーバックやゲージに慣らしておくなど周囲の迷惑にならないよう普段からしつける②ペットが迷子にならないよう首輪と迷子札、マイクロチップなどを装着する③フード、水、常備薬、トイレ用品などを備蓄して取り出しやすい場所に保管する―などだ。
今回、新型コロナウイルス対策として作成した赤色のポスター(A5サイズ)は「ペットへの備えはお済みですか?」と呼びかけ、「ワクチン・予防接種」「防災用品(水・食料・ケージなど)」「預け先の確保(家族・知人、ペットホテルなど)」と記している。さらに小平市のサイトには「ペットを預ける場合には感染者から飛散したウイルスがペットの体に付着している場合があるため、シャンプーなどで体の表面を清潔にしましょう」と注意を喚起している。
現在、ほとんどの公共施設が閉鎖中で情報が十分に行き渡らないため、飼い主が定期的に訪れる、ペットフードを販売している市内の約50店舗をはじめ、動物病院などを職員が回って掲示を依頼した。それぞれ快く掲示に応じてくれているという。
環境政策課の神山伸一課長は「犬や猫だけではなく、魚や亀など水槽ごと移せないペットもいる。隔離される約2週間、預かってくれたり餌を与えたりしてくれる先を事前に複数見つけておく必要がある。少しでも多くのペットが守られることを願います」と話している。
(片岡義博)(写真は筆者提供)
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