保谷の「藍」に思いをはせる 秋の屋敷林で
秋の屋敷林企画「保谷のアイ 武州藍がつなぐ保谷の歴史と文化」が文化の日の(2014年)11月3日、西東京市下保谷で開かれた。「下保谷の自然と文化を記録する会」(高田賢代表)と西東京市教育委員会教育部社会教育課の共催。好天に恵まれ地元の家族連れなど約300人が訪れ、藍の収穫や藍玉づくりに使われた民具を見たり藍染め体験を楽しんだりした。
会場となった屋敷林は同市の「特別緑地保全地区」。「記録する会」代表の高田賢さん(79)は「今回は明治時代に栽培されていた『藍』を取り上げた。緑に親しみながら、保谷の自然と文化を楽しんでもらいたい」と話していた。
地元の旧家に所蔵されていた鎌や臼、カマスなど、藍の収穫や藍玉づくりに使われた民具が陳列され、各地との取引を記した古文書も展示された。藍生産が盛んだった当時の交易、交流が浮かんでくる内容だった。
世田谷区立の民家園のボランティア団体「藍染めの会」のメンバーが藍の歴史や藍染めのやり方をミニ講演会で紹介。「記録する会」スタッフが白布を使って藍染め体験会を開くなど訪れた人たちの関心を呼んでいた。
この企画は毎年10月から11月にかけて開かれる「東京文化財ウィーク」の一環。旧保谷市にあった「民族学博物館」のジオラマ(立体模型)なども展示された。
(北嶋孝)
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【関連情報】
・下保谷四丁目特別緑地保全地区保全活用計画(西東京市Web)
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