イトーヨーカドー田無店閉店 アスタ開設以来25年の営業に幕
西東京市の西武新宿線田無駅北口前にある複合商業施設「ASTA」(アスタ)で開設以来営業してきたイトーヨーカドー田無店(渡邉佳代子店長)が2月14日閉店し、25年間の活動に幕を下ろした。地元に親しまれた衣料専門店が姿を消すことになった。(写真は、シャッターが下りると深々と頭を下げる従業員ら。2021年2月14日午後6時30分)
この日は「閉店売りつくし」セールの最終日。午後6時で閉店。同15分過ぎ、店内の明かりが一段暗くなった。間もなく通路を挟んだ2階センターコートで簡素なセレモニーが開かれた。
アスタ出展者会の川嶋典恭会長が「イトーヨーカドー田無店はアスタが出来る前の昭和41年(1966年)から営業していた。そのときから数えると54年になる」と振り返り、「平成7年(1995年)にオープンしたアスタの80数店のうち、一番大きな店としてみんなを盛り上げてくれた。閉店はまことに残念だが、長年がんばっていただいたことに感謝して一言、ご苦労さまと申し上げます」とねぎらいの言葉を贈った。
渡邉佳代子店長は「私は18代目の店長です。長い間みなさまに愛され、営業が続けられました」と感謝。25年前の開店セールを知らせる折り込み広告を取り出して当時を思い起こし、来店した人たちが書いた数多くのカードの中身に触れながら「お客さまから本当に温かな言葉、感謝の言葉をいただいた。本当にありがとうございました」と、時折言葉を詰まらせながらあいさつした。
その後、川嶋会長から渡邉店長に花束贈呈。6時30分ごろ、従業員が並んで深々とお辞儀するなか、シャッターが下りて25年間の営業活動が終わった。集まった人たちから拍手が長く続いた。
会場に飾られたパネルには、お客さんが書いたカードがぎっしり並んでいた。なかには従業員のカードも。「長い間、ありがとうございました。店員さんの温かい笑顔、ずっと忘れません」「田無に来たときは必ず買い物していた。なくなるなんて悲しい」「結婚、出産の時スタート。25年の間、生活を支えてくださり感謝です」など、別れを惜しみ、感謝と悲しみとねぎらいの言葉が交錯していた。
閉店の式典が一段落した後、渡邉店長は「馴染みの客さまのお顔が見えたら思わず涙がこぼれてしまった。婦人服・服飾雑貨・婦人紳士肌着を中心にしたイトーヨーカドーの衣料専門店としては、田無店が最後でした。ここの店長になって2年間、地元の方々には本当にお世話になりました」と話した。
やがて店内に明かりが戻り、「蛍の光」が流れるなか、売り場の整理が始まった。
(北嶋孝)
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トップ写真を入れ替えました。(北嶋)
その後は「ノジマ」に代わり、イトーヨーカ堂は「武蔵境」に集約されたかと思います。
残念!そうと知ればもっと買い物するんでした。手遅れですね。
男物の下着や靴下がメインでしたが、どうしても4Fのリヴィンと見比べて、品数かな?1:3位で、リヴィンが多かったです。ごめんね!