西東京市長の池澤隆史氏

ワクチン接種券は高齢者に3月下旬発送 接種時期は明示なし 西東京市の池澤市長記者会見

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙新型コロナウイルス オン 2021年3月3日

 西東京市の池澤隆史市長は3月2日の記者会見で、新型コロナワクチン接種は市内の病院や診療所など約90ヵ所で実施するなど一連の対策を発表した。しかし「ワクチンは順次供給される」ため「国が定める優先順位に従って順次開始する」として接種時期は明示していない。

 接種会場は、市内の病院や診療所などの医療機関約90ヵ所で、1ヵ月間の接種計画概数は2万8000回。そのほか市役所田無庁舎2階会議室で4800回、エコプラザ西東京で4800回、新ひばりが丘中学校体育館で7月末まで1万2000回となっている。高齢者施設での接種は調整中という。

 

 接種券(クーポン券)の発送は、65歳の高齢者が3月下旬ごろを予定。そのほか一般住民は4月中旬ごろの郵送を予定している。池澤市長は「供給動向によって、適宜見直す」と説明した。

 

 ワクチン接種の問い合わせ、相談窓口(コールセンター)を3月1日に開設した。日曜・祝日を除く月曜日~土曜日の午前8時30分から午後7時まで受け付ける。
 電話は03-5369-3904。

 

 専用サイト「西東京市新型コロナワクチン掲示板」も1日からスタート。ワクチン接種情報を集約、発信する。URLは次の通り。
https://nishitokyocityvaccine.com/vaccine/

 

 また市内経済の回復対策として、ポイント還元のキャッシュレスキャンペーン事業、プレミアム付きチケットによる消費喚起事業などを打ち出した。いずれも7月以降の実施予定となっている。

 

 キャッシュレスキャンペーン事業は7月~8月に予定。キャッシュレス決済を利用する消費者に25%のポイントを還元し、1決済で貯まるポイント上限は最大2500円まで、2カ月間の上限が最大2万円までとなっている。事業費は8980万円。

 

 消費喚起事業は9月~12月に予定。チケットは1セット5000円。プレミアム率は40%で、1セット7000円分になる。チケットは2種類あり、食事券は3万5000セット、買い物券は4万セットを用意する。プレミアム経費は1億5000万円、発行総額は5億2500万円。事業費は2億992万1000円。

 

 医療施設や福祉、子育て施設、清掃事業などに従事する「エッセンシャルワーカー」に対する応援事業として、プレミアム付きチケットの食事券(3500円)と買い物券(3500円)を合わせた1セット7000円分を8月以降、無料配布する予定。発行総額は9800万円、対策事業費は1億889万9000円となる。

 

 3事業はいずれも3月8日から始まる2021年第1回定例会に提出される2020年度一般会計補正予算案(第12号)に計上されている。

 

 池澤市長は「市長選挙でワクチン接種の体制づくりや市内経済を元に戻すと市民のみなさまに約束した。スピード感を持って実施したい」と話した。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの接種について(西東京市Web

 

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