監査委員の任期切れを失念 管理者報酬、助役給料を4月10%減 柳泉園組合議会臨時会で可決
西東京市、東久留米市、清瀬市3市の廃棄物を共同処理する一部事務組合「柳泉園」(管理者・並木克巳東久留米市長)で、監査委員の任期切れに気付かず、選任手続きを怠る事態が起きた。3月31日に開かれた組合議会臨時会で、管理者の並木市長の4月の報酬を10%減額、鹿島宗男助役の4月の給料を同じく10%減額する条例案がそれぞれ提案され、可決された。(写真は、柳泉園組合)
その後、あらためて識見を有する監査委員に安藤純一氏を選任する人事が提案され、全会一致で同意された。任期は4年。議員から選ぶ監査委員に小林達哉氏(西東京市)が決まった。
並木管理者はこの件に関して発言を求め、「この度、識見監査委員が昨年11月28日に任期満了となっていたことが発覚しました。事務失態で本日急遽、臨時会を開くことになり、監査委員、議員、それに市民のみなさまに大変なご迷惑をかけました」などと陳謝した。
鹿島助役の経緯説明によると、任期切れは今年3月18日に分かった。「本来なら(昨年11月26日開催の)第4回定例会に監査委員選任の議案を出すべきなのに失念していた。原因は人事異動による事務引き継ぎの欠落、人事記録簿の確認不足にあり、今後は事務引き継ぎの徹底と情報の共有を図りたい。関係者を厳正処分する」と述べた。また任期切れの監査委員らが2月に実施した「例月出納検査」結果は「地方自治法や行政実例などから有効」と説明した。
(北嶋孝)
【関連情報】
・令和3年定例会(柳泉園組合議会)
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