新教育長に前田哲氏 西東京市議会が同意
西東京市の新しい教育長が7月1日付けで前田哲(とおる)氏になることが決まった。現教育長の江藤巧氏が6月30日(火)で退任することに伴う人事で、6月22日(月)の西東京市議会本会議が全会一致で同意した。
前田氏は56歳。京都大学文学部を卒業して1984年東京都に入り、千代田区企画調整課長、都教育庁高校教育課長などを経て、2013年9月から都教育庁地域教育支援部長を務めていた。
江藤教育長は西東京市議会第2回定例会最終日の22日、本会議の退任の挨拶で「2年前の7月1日付けで教育長になりました。この間、悲しくて心痛む事案もありましたが、市民のため子どもたちのため、よりよい教育を推進して参りました。市議会始め、みなさまのご協力、ご支援に厚く御礼申し上げます」などと述べた。
昨年7月に市内で起きた中学生自殺事件は継父の虐待が原因とされた。事態を受けて市教委は、子どもや家庭との対応を定めた「西東京ルール」を発表。階層別の教員研修プログラムと併せて、地域や福祉の関連部署、団体と組織的に連携する独自の「西東京方式」を作った。また下野谷遺跡の国史跡指定に動き、西東京市の「教育大綱」決定に参画。いじめ防止対策推進条例(仮称)制定に着手するなど、課題の多い2年だった。(北嶋孝)
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