ゼロカーボンシティ宣言 池澤隆史市長が施政方針で 2022年度一般会計予算案770億円は過去最大規模 西東京市議会第1回定例会始まる

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙環境・災害 オン 2022年2月26日

 西東京市議会(保谷七緒美議長)の第1回定例会が2月25日に始まった。池澤隆史市長が市政運営の基本方針や主な事業を盛り込んだ「施政方針」を述べ、そのなかで脱炭素社会を目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明した。その後提出された2022年度一般会計予算案は総額770億9000万円。当初予算案としては過去最大規模となる。会期は3月28日までの32日間。週明けから各会派の代表質問がスタート。当初予算案のほか、21年度の一般会計補正予算案(第11号)や条例改正案などが各委員会で審議される。(写真は、ゼロカーボンシティ宣言を掲げる池澤隆史市長=西東京市提供)

 

 ゼロカーボンシティ宣言とワクチン対策

 

環境教育

施政方針を発表する池澤隆史市長

 

 ゼロカーボンシティ宣言は国の方針に沿い、2050年までに西東京市の二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指す。田無庁舎など約170の公共施設で再生可能エネルギー由来の電力を調達するほか、環境ポイント制度や表彰制度(仮称「にしとうきょう環境アワード」)を創設して、環境に配慮した行動の動機付けを図る。さらに森林環境譲与税を主な財源とする「地球温暖化防止対策基金」を新たに設けることで、これらの対策を後押しする。関連費用として新年度予算案に3344万円を計上している。

 

シロクマとペンギンに扮して地球温暖化防止を子どもたちに伝える市職員(西東京市提供)

 

 施政方針はこのほか、新型コロナウイルス感染防止対策として、ワクチンの3回目接種を前倒し実施するとともに、市内の小児(5歳~11歳)約1万2000人に対し、3月初めに接種券を送付し、3月中旬以降の接種開始を明らかにした。西東京市医師会の協力のもと、市内の医院やクリニックで個別接種を実施。田無駅前の商業施設「アスタ」で集団接種を予定している。

 

 キャッシュレス決裁、電子商品券で活性化

 市内経済活性化対策として「キャッシュレス決済ポイント還元事業」を引き続き予定。参加事業者を今年5月から募集し、今年度1社だった取扱事業者を3社に増やして7月~8月に実施する。事業費は約1億4200万円を計上。

 「市内消費喚起事業」はプレミアム商品券を電子化。電子商品カードを1枚5000円で販売し、2000円のプレミアム(40%)を付ける。販売枚数は5万枚を予定。事業費は約1億6000万円。

 このほか65歳以上の高齢者約5万人を対象に、市内消費喚起事業の仕組みを活用して5000円の「高齢者応援カード」を配布。利用期間は9月~12月。「フレイル予防の視点や高齢の方々の生活を応援する目的」という。事業費は約2億8800万円。さらに市内の公立小中学校の児童・生徒に図書カード(3000円分)を配布予定。6577万円を計上した。

 

 一般会計予算案は770億9000万円

 これらの施策を含めて2022年度の一般会計予算案は770億9000万円。前年度比48億6000万円、6.7%増で過去最大規模となった。国民健康保険などの特別会計、下水道事業会計を合わせた予算総額は前年度比5.3%増の1233億9651万円だった。

 

第1回定例会

2022年度一般会計予算案を説明する池澤市長

 

 歳入では、個人市民税や固定資産税などが増え、市民税収入は前年度比約10億6000萬円増の322億7176万円を見込む。普通交付税は前年度比35.9%増の35億3500万円、臨時財政対策債は前年度比44.1%減の14億300万円を見込み、これらを併せた実質的な普通交付税は前年度比3.4%減と見込んでいる。財政調整基金繰入金は前年度比4億6800万円増の6億5900万円となるが、22年度の末の見込み残高は18.3%増の約27億300万円としている。
 これらの結果、一般財源総額は前年度比4.3%増の446億899万円と見込み、市債は普通債と臨時財政対策債を併せて前年度比14.0%減の32億4790万円を予定している。

 歳出では、扶助費や社会保障関係費などの義務的経費が前年度比1.5%増の345億9203万円となり、歳出に占める割合が44.9%で前年より2.3ポイント減。投資的経費は、田無駅南口に接続する都市計画道路3・4・24号線の整備などで前年比42.8%増の60億7578万円となった。臨時財政対策債の借り入れは前年度に続き約5億円の抑制を継続し、年度末の市債現在高は約13億6300万円と見込んでいる。

 

 その他の主な取り組み

 このほか、2022年度一般会計予算案は主な取り組みを6つの分野ごとに挙げている。

▽「子どもにやさしいまち」
・産後の心身をケアする母親のショートステイの新事業
・児童支援センター事業の開始
・子ども食堂の運営支援
・すべての学童クラブにWi-Fi環境を整備
・学校のトイレの洋式化、手洗いの自動水栓やレバー式蛇口の取り替え、など。

▽健康で元気なまち
・子宮頸がん(HPV)ワクチンの実施
・健康デジタル指導士養成とeスポーツを通したフレイル予防
・障害のある人たちの相談支援体制整備、など。

▽集える場とつながりのあるまち
・スポーツ相談窓口を設置して、共生社会の実現や人とのつながりを目指す
・中央図書館、田無公民館の耐震補強工事が終わり、2022年4月再開館
・竪穴住居の整備工事を行い、「したのや縄文里山プロジェクト」を完成、など。

▽安心・安全で快適なまち
 (ゼロカーボンシティ宣言の取り組みのほか)
・市道 220 号線(市役所通り)の無電柱工事の設計
・(仮称)空き家バンクの開設、など。

▽市民とともに発展するまち
・学校応援団を募るなどして、学校を核としたまちづくり、地域づくりを進める
・市の最上位計画となる次期総合計画づくりを、現役学生の市民委員らを含めて進める、など。

▽行財政基盤の強化を絶えず目指すまち
・証明書交付手数料にキャッシュレス決済を導入
・「(仮称)お悔やみ窓口」を設置して、手続きなどの時間短縮
・田無庁舎に続き、防災・保谷保健福祉総合センターの耐力度調査を実施、など。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・西東京市「ゼロカーボンシティ」宣言(西東京市Web
・第1回定例会は、2月25日から開催される予定です(西東京市Web

 

北嶋孝
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