西東京市で「21歳の成人式」 中学校に集まって再会を楽しむ
「友達と会いたかった」「久し振りに話したい」-。昨年1月、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった成人式の参加予定者の声を受けて、西東京市は3月19日、「21歳の成人式」を開くことになった。多くの「21歳」が市内の中学校9校にそれぞれ集まり、懐かしい人たちと再会する。(写真は、今年1月の成人式。保谷こもれびホール前でしばし歓談)
昨年1月の成人式は新型コロナウイルス感染の拡大を受けて中止された。今回招かれるのはその時に対象だった約2万1000人。同市が2月半ばに案内のハガキを郵送した。地元の小学校、中学校出身でなくても、希望する会場に参加できる。
市教育委員会社会教育課によると、当日は市内9校の中学校で午前9時30分頃から受け付け、マスク着用などコロナ感染対策の下で、10時から開会の予定。市長、教育長、市議会議長からお祝いのビデオメッセージが流れ、記念撮影や仲間との歓談の時間になる。
西東京市は昨年1月の式典中止後、参加予定だった人たちの意見や感想の聞き取りを進めると、「友達と会いたかった」「久し振りに話したい」「懐かしい顔が見たい」などの声があがっていた。そのため1カ所集中方式から、地元に縁のある人が多いことも考慮して、市内の各中学校で集う方針が固まった。「コロナの状況が落ち着く今年度下期を想定して中学校長会とも話し合い、今回の催しが実現できることになりました」(社会教育課)という。
コロナ禍で1年遅れとなる成人式は、地元を大事にする地域コミュニテー型と言えるかもしれない。
成人年齢は民法の一部改正で今年4月、20歳から18歳に引き下げられる。西東京市は今年2月、従来通り20歳の市民を対象に成人式を実施すると決めている。今年1月10日の成人式も「20歳」を対象に実施した。
同課によると、都内の自治体では、武蔵野市や文京区などが今年の成人式の後に、昨年中止した式典の代替イベントを実施した。
(北嶋孝)
【関連情報】
・「21歳の成人式」(成人式代替イベント)の実施について【3月9日更新】(西東京市Web)
・令和3年西東京市成人式の式典を中止します(西東京市Web)
・令和4年度からの成人式の対象年齢について(西東京市Web)
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