小中学生のメニュー応募が3000点超える 地元農産物振興の「めぐみちゃんメニュー」事業 市内飲食店で7月半ばから提供

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2022年6月23日

 地元産の野菜や果物を使ったメニューを小中学生が考える。それを市内の飲食店がメニュー化して提供する。学校給食にも取り入れる-。西東京市は「地産地消」を図る「めぐみちゃんメニュー」事業に昨年から子どもたちのアイデアを取り入れた。今年は応募メニューも参加飲食店もほぼ倍増。野菜などの運搬を地域の福祉作業所が担う「農福連携」の道筋も加わることになった。オリジナルメニューは市内の飲食店が7月15日から8月31日まで提供する。

学校給食

小学校の給食風景(市教育委員会提供)

 

 旬の野菜や果物を使ったメニューの募集は5月半ばから始まり、締め切りは6月9日だった。西東京市の産業振興課によると、応募メニュー総数は3088点。小学生から1771点、中学生から1317点だった。昨年は約1500点なので、今年は2倍余りに上った。

 この事業に参加する市内の飲食店も増えた。昨年の10店舗が今年は19店舗に。和・洋・中華の別に仕分けられたメニューの中から、今後は自店に合ったメニューを取り上げ、各店がさらに工夫して提供する。昨年はレストランや食堂などで提供されたオリジナルのめぐみちゃんメニューが58種類に上った。中でも「夏野菜たっぷりカレー」などが好評だったという。

 お店で食べられるのは7月15日から8月31日まで。ほぼ夏休みに重なる期間限定ながら、応募したメニューを街中のレストランや食堂で、家族や友達と一緒に味わう体験もできる。

 

小中学生のメニュー募集

 

 食材は市内で夏に採れる枝豆、ピーマン、ジャガイモ、トマト、ナス、トウモロコシなどの野菜のほか、保谷梨やブドウ、ブルーベリーなどの果物が想定されている。

 

夏野菜

夏の野菜と果物(西東京市Webから)

 

 昨年実施して農家や飲食店から、運搬作業が大変との声が上がっていた。今年は旬の野菜や果物を地域の生産農家から、市内の飲食店19店舗に運ぶ。その配送を市内の福祉作業所が引き受け、試行的に実施することになった。

 市教育委員会の学務課によると、学校給食で提供するのは、飲食店提供のメニューを考えた子どもが在籍する学校など。時期は秋から冬の予定なので、夏が旬の食材は使えない場合も出て来る。昨年の事例も踏まえ「学校の栄養士らと今後話し合い、給食のメニューを検討する」としている。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・「めぐみちゃんメニュー事業」やってます!(西東京市Web
・めぐみちゃんメニュー事業 小中学生が考えたメニューを大募集!(西東京市長記者会見資料7 令和4年5月30日実施分)(西東京市Web PDF:669KB
・たっぷり畑の恵み~西東京市農のあるまちサイト~(西東京市生活文化スポーツ部産業振興課

 

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