小平市が自閉症・情緒障害の学級を初めて設置 2024年4月から市立第4小学校に

投稿者: カテゴリー: 子育て・教育 オン 2022年9月1日

 小平市は発達障害などのため他人との意思疎通に困難を抱える子どもが学ぶ「自閉症・情緒障害特別支援学級」を2024年4月から市立第4小学校に設置することを決めた。小林洋子市長が9月1日の会見で、設置に向けた準備費584万円を市議会9月定例会に提出する一般会計補正予算に計上することを明らかにした。小中学校における同学級の設置状況は地域によって大きく異なり、小平市での設置は初めて。

 

小平市立第4小学校

自閉症・情緒障害特別支援学級が設置される小平市立第4小学校

 

 自閉症・情緒障害の子どもに対しては、通常学級における指導、特別支援学級(固定学級)における指導、普段は通常学級で学びながら週に数時間、特別支援教室に通う「通級指導」がある。自閉症や情緒障害の子どもは近年急増し、通常学級や通級指導では個々のニーズに十分対応できず、不登校になるケースも目立っている。これに伴って固定学級に対するニーズが高まっている。

 学校の設置主体である自治体に特別支援学級の設置義務はなく、多摩26市の中では小平を含む7市が自閉症・情緒障害特別支援学級を設置していない。

 都の2021年度公立学校統計調査によると、小・中学校合わせて青梅市が6校(34学級)、多摩市が6校(25学級)と多くの同支援学級を設置。小平市近隣では西東京市7校(11学級)、東久留米市2校(7学級)、東村山市1校(2学級)、清瀬市3校(5学級)を設置している。

 昨年9月の小平市定例議会で「自閉症・情緒障害特別支援学級設置を求める請願書」が提出された。請願理由は「特別支援教室による指導では、学習または生活上の困難の改善が難しい発達障害児の児童・生徒が一定数いる」「知的障害がないにもかかわらず、知的支援級への就学を勧められ、本来習得できるはずの学びの機会が失われる」など。

 請願に対して生活者ネットワークは「障がいへの理解が進まないまま情緒障がい固定級を設置することは、共に育ち共に学ぶ機会や環境を遠ざけ、分離を招く懸念がある」などとして反対したが、賛成多数で可決された。

 小平市は開設準備委員会を設置し、2024年4月から市立第4小学校で2学級16人定員から始める方向で準備を進めている。今後、入級基準、教育課程などを検討し、教室改装や教員研修を実施する予定。2025年度には中学校1校で同学級開設を目指している。
(片岡義博)

 

【関連情報】
・令和3年度 公立学校統計調査報告書【学校調査編】(東京都教育委員会
・小平市情緒固定級を考える会(HP

 

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